エプソンは、「エプソンプロセレクション」に属する「MAXART」シリーズの新モデルとして、A3ノビに対応したインクジェットプリンタ「PX-5V」を2月24日より発売する。価格はオープンだが、直販サイト「エプソンダイレクトショップ」での予定価格は89,980円。

「PX-5V」

プロセレクションシリーズの最高画質をうたう「PX-5V」は、プロ写真家やハイアマチュアユーザーが主なターゲット。従来モデル「PX-5600」の後継に当たる。

K3(VM)インクテクノロジーを搭載し、全色独立カートリッジの8色顔料インクを用いる。ブラック、グレー、ライトグレーという3色の「黒」を持つほか、ビビッドマゼンタとビビッドライトマゼンタによって広い色再現領域を実現した。また、ブラックにはフォトブラックとマットブラックの2種類があるが、両者を同時にセットできるようになったため、フォトブラックとマットブラックの入れ替えが不要になった。印刷用紙に応じた黒インクの自動切り替えも可能。

そのほか、画像形成技術のLCCS(Logical Color Conversion System)、最小ドットサイズの2ピコリットル化、本体のフレーム剛性を向上、紙送りの負荷変動を低減、用紙停止制御の最適化といった、高画質化の技術が盛り込まれている。

ユーザビリティに関する部分では、インクカートリッジの大容量化、前面給紙の性能向上、印刷スピードの向上、前面操作パネルの採用、カラー液晶モニタの搭載、有線/無線LANの搭載などが図られた。

印刷最高解像度は5,760×1,440dpi、ノズル数はブラックが計540ノズル(180ノズル×3色)、カラーが計900ノズル(180ノズル×5色)。写真印刷のスピード(プリンタドライバの初期設定)は、L判で約37秒、A3で約2分32秒となっている。

インタフェースはUSB 2.0、および10BASE-T/100BASE-TX対応有線LAN、IEEE802.11b/g/n対応無線LAN。USBメモリなどの外部ストレージや、PictBridge対応デジタルカメラを直結するUSBポートも備える。

本体サイズ(給排紙トレイなどの収納時)はW616×D369×H228mm、重量は約15kg。対応OSは、Windows XP/Vista/7、Mac OS X 10.2.8~10.6.x。