日本HPは、法人向けPCとして、ノートPC 6機種、デスクトップPC 2機種4モデル、ワークステーション 1機種2モデルを発表した。4月21日から順次発売される。
販売される機種は、以下の表の通り。各PCのスペック等はこちらを参照。
ノートPC
製品名 | 価格 | 販売開始日 |
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HP EliteBook 8560p Notebook PC | 99,750円~ | 4月21日 |
HP EliteBook 8460p Notebook PC | 151,200円~ | 4月21日 |
HP ProBook 6560b Notebook PC | 89,250円~ | 4月25日 |
HP ProBook 6560b/CT Notebook PC(カスタムモデル) | 86,625円~ | 5月中旬 |
HP ProBook 4530s/CT Notebook PC(カスタムモデル) | 68,250円~ | 4月25日 |
HP ProBook 4430s/CT Notebook PC(カスタムモデル) | 66,150円~ | 4月25日 |
HP ProBook 4230s Notebook PC | 76,650円~ | 4月21日 |
HP ProBook 4230s/CT Notebook PC(カスタムモデル) | 69,300円~ | 5月中旬 |
デスクトップPC
製品名 | 価格 | 販売開始日 |
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HP Compaq 8200 Elite MT Desktop PC | 89,250円~ | 4月21日 |
HP Compaq 8200 Elite SF Desktop PC | 88,200円~ | 4月21日 |
HP Compaq 8200 Elite US Desktop PC | 88,200円~ | 4月21日 |
HP Compaq 6200 Pro SF Desktop PC | 69,300円~ | 4月21日 |
ワークステーション
製品名 | 価格 | 販売開始日 |
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HP Z210 Workstation | 119,700円~ | 5月中旬 |
HP Z210 SFF Workstation | 105,000円~ | 5月中旬 |
日本HP パーソナルシステムズ事業統括 PSG製品統括本部本部長 島田昌彦氏が、「今回のキーワードはさらなる省電力とセキュリティ」と語るように、新製品は東日本大震災の影響で、今後さらにニーズが高まるであろう省電力機能を強化した製品になっている。
具体的には、交流から直流への変換効率を高めた電源効率90%以上の「80PULS GOLD」電源を選択可能にするなどして(通常品は70%程度)、デスクトップPCで最大80%、ノートPCでは約50%の省電力化を実現している。さらに、これまでノートPCのみに搭載されていた省電力効率を高める電源管理ソフトウェア「HP Power Assistant 2.0」をデスクトップPCやワークステーションに新たに搭載(一部機種ではオプション)。これにより、ディスプレイの輝度のコントロールや消費電力値を確認することが可能となった。また、スケジュール機能の採用により、1週間を5分単位で電源プランとシステム状態を管理可能となっている。
「HP Compaq 8200 Elite SF Desktop PC」では、アイドル時の電力が旧製品 「HP Compaq Business Desktop dc7700 SF」から80%削減の17Wとなり、島田氏は「ノートに匹敵する高い省電力性能を実現した」と述べた。
セキュリティや管理機能では、必要に応じてリモートからユーザーのPCにアクセスして問題解決をサポートする「HP Support Assistant」や、指紋とパスワードを組み合わせるなどマルチファクタでのユーザー認証やハードディスク暗号化をはじめとしたデータ保護などのセキュリティ機能を統合した「HP Protect Tools 6.0」を、PC、ワークステーション共通で利用可能にした。また、「HP Compaq 8200 Elite SF Desktop PC」では、管理者がPCの電源管理などを遠隔で行えるインテルvProテクノロジーに対応している。
そのほか、ウルトラスリム型筺体の「HP Compaq 8200 Elite US」向けには、液晶ディスプレイとの一体型設置を可能にする新デザインのモニターマウントキット(HP Directpuls価格で8,400円)を5月中旬から販売する。
ノートPC(s/b/pシリーズ)では、サーバやワークステーション、法人向けデスクトップに搭載されている、ドライバなしで裏フタを外すことが可能な機構を取り入れている。
日本HP 取締役 副社長執行役員 パーソナルシステムズ事業統括 岡隆史氏は、東日本大震災の影響について、「輸送手段がなく1週間は混乱したが、お客様の需要がなくなったわけではないので、後ろにずれてはいるが、段階的に導入するスケジュールは変わっていない。半年間で見れば需要は変わらないのではないか。ただ、それ以降は経済の状況で変わってくるだろう。資材に関しては、ワールドワイドで一括してやっており、複数のサプライヤーから調達しているので、今のところ大きな問題にはなっていない。今後シリコンの不足により、メモリ、光学ドライブなどでコスト上昇につながる可能性はあるが、現在は見えていない」と述べた。
また岡氏は、震災の影響で今後企業の働き方/場所といった事業環境が変化し、在宅勤務やフレックスワークプレイスが増えるため、リモート管理、システム可用性、セキュリティ、信頼性や耐久性が重視されるとした。