ルネサス エレクトロニクスは4月22日、3月11日に発生した東北地方太平洋沖地震(東日本大震災)の影響により、稼動を停止している同社那珂工場(茨城県ひたちなか市)の生産製品の自社別工場とファウンドリによる代替生産、ならびに那珂工場の生産再開に向けた計画を策定したことを発表した。

那珂工場の生産製品の代替生産は、ルネサス エレクトロニクスグループでは、ルネサス エレクトロニクス 西条工場(愛媛県西条市)、ルネサス北日本セミコンダクタ 津軽工場(青森県五所川原市)、ルネサス山形セミコンダクタ 鶴岡工場(山形県鶴岡市)などにおいて順次生産を開始している。

また、ファウンドリへの生産委託による代替生産も、4月より順次開始したという。

那珂工場については、3月28日に「7月から一部限定で生産再開を目指す」と発表し、ルネサスグループのほか、グループ外からも2,000名以上の支援を受けつつ生産再開に向けた復旧が行われており、200mm生産ラインについて、生産(量産ウェハ投入)再開を6月15日に前倒しする予定としており、同生産ラインでの試験生産を4月23日から開始する予定としている。

なお、那珂工場の200mmライン、300mmライン双方の製品の生産が代替生産を含めて震災前のレベルに復旧する時期は、5月中旬頃に再びアナウンスする予定としている。