米Appleの2011年度第2四半期(2011年1月-3月)決算は、売上高が83%増、純利益95%増と予測を大きく上回る結果となった。Mac、iOSデバイスともに好調な販売ペースを維持。中でもCDMA系ネットワークに市場を広げたiPhoneが過去最高の1864万7000台を記録した。

1-3月期の売上高は246億7000万ドルで、前年同期比83%増。地域別では、アメリカスが同87%、欧州が49%増、日本が56%増、アジア太平洋地域が151%増だった。米国以外の地域の割合は59%。純利益は59億9000万ドル(希薄化後1株あたり6.40ドル)で、前年同期比95%増。粗利益率は41.4%だった。売上・利益ともに、1-3月期の過去最高となる数字だ。

Macの販売台数は376万台 (前年同期比28%増)。アジア太平洋地域の76%増を筆頭に、すべての地域でふた桁の伸びとなった。1-3月期にAppleは、1月にMac App Storeをオープンし、2月にThunderbolt I/Oテクノロジを搭載した新世代のMacBook Proをリリースした。CFOのPeter Oppenheimer氏によると、MacBook Airが昨年の年末商戦の勢いを維持しており、ノートパソコンは販売台数が前年同期比53%増、売上が同59%増の伸びとなった。

iPhoneはVerizonやSK Telecomからの提供が始まり、販売網が90カ国の186の通信キャリアに広がった。こうした販売地域とパートナーの拡大に加えて、フォーチュン500企業の88%がiPhoneの採用に乗り出すなど、企業への浸透が販売台数の伸びにつながっているという。

iPadは3月に米国などでiPad 2を発売したが、品薄状態が続いており、新モデル発売前の買い控えもあいまって、1-3月期は前期比36%減の469万4000台にとどまった。iPodの販売台数は前年同期比12%減の901万7000台。全体の半分をiPod touchが占めた。

2011年度第3四半期(2011年4月-6月)については、売上高230億ドル、希釈化後1株当たり5.03ドルの利益を予測している。

11Q2ユニット数(単位: 千) 11Q2売上高(単位: 百万) ユニット数前年同期比 売上高前年同期比
Mac(デスクトップ) 1,009 $1,441 -12% -6%
Mac(ノート) 2,751 $3,535 53% 59%
iPod 9,017 $1,600 -17% -14%
音楽製品/サービス - $1,634 - 23%
iPhone及び関連製品/サービス 18,647 $12,298 113% 126%
iPad及び関連製品/サービス 4,694 $2,836 - -
周辺機器/ハードウエア - $580 - 23%
ソフトウエアなど - $743 - 17%