ローランドは、ドイツ・フランクフルトにて開催されたMusikmesse 2011にて、高品位なオルガン・サウンドをコンパクトに凝縮した、本格的な演奏が可能な76鍵ポータブル・オルガン「C-200」を発表した。

本製品は、古楽器が持つさまざまな魅力を最新のデジタル技術で凝縮したポータブル・クラシック・オルガン。ソロ演奏はもちろん、バロック・アンサンブルやコーラスの伴奏など、幅広いシーンで活躍する

ポータブル・デザインとシンプルな操作性を実現した本製品。12kgという軽量でコンパクトなボディーに、ピアノとしても充分な76鍵キーボードやスピーカーを備える。鍵盤のスプリットや、足鍵盤PKシリーズ(PK-7A:20鍵/PK-25A:25鍵)との接続にも対応し、本格的な2段鍵盤のオルガンとしての演奏を楽しむことが可能だ。

同社クラシックシリーズ「C-380/330」から継承した高品位でバリエーション豊かなオルガンサウンドを中心に、チェンバロやフォルテピアノ、チェレスタ、そして様々なオーケストラサウンドまで多彩な音色を内蔵する。また、バロック・アンサンブルに最適な音色には、専用の切り替えボタンを用意し、バロック音楽によく用いられる465Hz(ベネチアン)、415Hz(バロック)、392Hz(ベルサイユ)といった古楽器特有の4種類のピッチ、ベルクマイスターやミーントーンなどを含む5種類の古典調律にも対応する。

なお、足鍵盤の使用時にも演奏しやすいよう最適な高さに設計された専用スタンド「CKS-200」(別売)も同時に発表されている。