ステルス戦闘機を思わせるデザインと実用性
G53Jwの外観でまず目立つのが、本体背面にある2つの大きな放熱口で、バルジが張り出したような筐体デザインだ。ここにはそれぞれクーリングファンが装備され、前方から吸気した空気を効率的に排気し、安定した動作を可能にしている。「ステルス戦闘機からインスパイア」されたデザインとのことだが、必要な機能がうまくデザインに取り入れられているという印象だ。
実際にベンチマークテストなどで高負荷をかけた状態でも、効率的に冷却されていることがわかる。しかし、2つのクーリングファンは静音性も十分に考慮され、深夜の利用でも騒音が気になるほどのレベルではない。
サイズに余裕がある筐体サイズのため、テンキーまで装備しているが、少しEnterキーの周辺が狭い印象だ。これは好みや慣れにもよる部分だが、BackspaceキーやDeleteキーについても同様だ。
キーボード自体はアイソレーションタイプで、約5度の傾斜と相まって入力しやすい。ゲーミングノートPCらしいところでは、キーボードに白色LEDバックライトが装備されていて、暗闇でもキーボードが浮かび上がる印象でカッコいい。もちろん、バックライトが不要な場合は、キーボード左上のインスタントキーで、ワンタッチで消灯することもできる。
ちなみにこの3つのインスタントキーは、標準では左からキーボード照明のon/off、電源管理プランの切替、3D表示のon/offとなっている。
バッテリ駆動については、カタログスペックでは8セルの標準バッテリで約2.8時間となっている。FFBenchのLowモードをループで実測したところ、高パフォーマンスモードで1時間15分程度となった。G53Jwの重量は約3.7kgであり、このクラスのノートPCをモバイル用途で使うことはあまりないだろう。それを考えれば、1時間以上使えれば何の問題もないといえる。
タッチパッドも十分な面積があり、ボタンも大きくクリック感がしっかりしていて使いやすい。パームレストには滑りにくいラバー素材が採用されていて、これも疲労を軽減してくれる。