今年1月にSandy Bridgeが発表されたことでノートPC製品のトレンドが一新している。ソニーが発売するカジュアルなA4ノートである「VAIO C」も、Sandy Bridgeへとプラットフォームを変更したモデルが登場する。さらに、蛍光色を用いた新デザインを採用。VAIO Cはスペック、デザインの二つの面で新しいステージへと移ってきた。

ソニー「VAIO CBシリーズ」

主な仕様   [CPU] Intel Core i5-2410M(2.30GHz)   [チップセット] Mobile Intel HM65 Express   [メモリ] 4GB   [HDD] 500GB   [ディスプレイ] 15.5型WXGA(1366×768)液晶   [グラフィックス] AMD Radeon HD 6470M   [光学ドライブ] ブルーレイ(DVDスーパーマルチ機能付)   [サイズ/重量] 約W375.1×D250.9×H31.3~39.6mm/約2.85kg   [OS] Windows 7 Home Premium(64bit)   [店頭予想価格] 160,000円前後

集光材の利用でインパクトのある外観に

新しいVAIO CシリーズはSandy Bridge採用というスペックもさることながら、そのデザインにまず目を奪われる。カラーリングは5色だが、なかでも特徴的なのが今回試用したオレンジとグリーンのモデルだ。

天板部のSONY/VAIOロゴに集光材を利用。光っているわけではないが、あたかも光っているかのように見えるデザインが特徴

これにピンクを加えた3モデルは、筐体のデザインに集光材を利用しているのが大きなポイントとなる。集光材は外部から入射した光を素材の中で乱反射させながら一点に向けて放射する素材で、インテリアのデザインアップなどにも活用されている。

本製品ではこれを天板やパームレストなどに使用。ちなみに集光材は、それ自体が発光する素材ではない。しかし、上記のような特性により、あたかもVAIOロゴやタッチパッドが光っているかのように映るのだ。ソニーによれば、このデザインを実現するために裏側から掘って集光材を埋め込むなどの工夫を凝らしているという。

タッチパッドとその脇のVAIOロゴにも集光材を利用しており、存在感を高めている

ともかく、この集光材を用いたことで、非常にカジュアルな印象を持つデザインとなった。とくに今回試用したオレンジとグリーンは極めてビビッドな色合いとなっている。単なるカラーリングバリエーションを用意したというだけでなく、一工夫加えることで、他社製品とのデザインの差別化を追求する姿勢は、いかにもデザインに定評があるVAIOシリーズを象徴する製品ともいえる。

こちらはオレンジモデル。グリーンモデルと同じ部分に集光材を利用しており、やはり光って見える

一方、ここまでカジュアルな色合いになると好みははっきり分かれるだろう。このデザインのノートPCを使うのは恥ずかしいと思う人も少なくないと思う。そうしたユーザーのためには、ブラックとホワイトのモデルがお勧めできる。この2モデルは集光材ではなく透明プラスチックを用いてデザインされており、カジュアルななかにも落ち着きを感じさせるものとなっている。

ちなみに、独特の色合いを持つ本製品にマッチするよう、このカラーリングに合わせたマウスやキャリングケースなどのアクセサリ類も発売される。デザインを気に入って本製品を選択するのであれば、合わせて購入を検討してもいいだろう。