ドラッグ&ドロップで連絡先をスマートにグループ分け

「連絡先+」は連絡先のグループ分けや、メールまたはSMSの一斉送信を直感的に行えるアドレス帳アプリだ。元データにはiPhone標準の「連絡先」が使われるので、改めてデータを入力し直す必要はない。ではさっそく見ていこう。

アプリを起動すると、画面右に「全て」「検索」「未分類」の3つのタブが並んでいる。グループ分けするには、最初にそれらの下にある「+」ボタンを押して「グループ作成」画面へ移動し、名前、アイコン、色を決める。Google SyncやMicrosoft Exchange Serverを使って同期している連絡先をグループ分けするには「ローカルグループ」スイッチをオンにする必要がある。この「ローカルグループ」で作成されるグループは、アプリ内のみ有効な機能なので、iPhoneに標準で搭載されている「連絡先」のグループの内容に影響はない。

「+」ボタンを押して「グループ作成」画面へ移動する

グループの名前を入力する。名前が長すぎると全部は表示されないので注意

「標準アイコンから選択」「写真を撮る」「ライブラリから選択」「文字からの作成」の中から指定

アイコンは好きな色に変えられる。カラーチャートとスライダーで設定する

グループの作成が済んだら、連絡先をグループに追加する。分類はまず、「全て」「未分類」の中から、または「検索」結果の中から移動したい連絡先を長押しし、ドラッグ&ドロップ可能な状態にしたところで行う。「編集」ボタンを押して編集モードに入ると、複数の連絡先をまとめてドラッグ&ドロップできる。

移動したい連絡先を長押しするとドラッグできる

編集モードで移動したい連絡先にチェックを入れる

チェックを入れた項目はまとめてドラッグ&ドロップできる

タブの中に連絡先が移動している

連絡先リストの整理に際しては、連絡先に会社名や写真を表示でき、目印として色をつけられる。配列には、名前以外に、会社名、色、登録日、誕生日、または任意の順序での並べ替えが可能。「検索」機能を使うには、名前、会社名、メモ、電話番号、メールアドレスをその対象とするので、必要に応じて情報を登録しておく。

左から二番目のボタンを押すと「連絡先の表示形式」が表示される

真ん中のボタンを押すと「連作先の順序」が表示される

「検索」は該当文字列を含んでいれば位置に関係なく表示

メールの一斉送信にはグループを選択し、画面下、右から二番目のメールボタンを押す。「グループメール」画面に移動するので、メールアドレスを押して、「To」で送信、「×」で送信しないを切り替える。Cc/Bccでの個別送信も可能だ。SMSの一斉送信については、異なるキャリア間でのメッセージ交換ができないため、単独のニーズはあまりないと判断しているらしく、デフォルトでの機能を無効にしてあるので、使用に際しては設定画面から「グループSMS」のスイッチをオンにする必要がある。しかしながら、たとえばiPhoneユーザーグループというようなグループを作った場合、連絡先の相手はほぼ間違いなくiPhoneを使っているだろうし、ニーズは意外とあると思うのだがどうだろう?果たしてこのスイッチは必要だろうか? なお、MMSに関しては、iOS側の制限により、一斉送信をサポートしていないのでご注意を。

グループ内での送る相手を選択する。Cc/Bccの設定も可能

「グループSMS」設定にはホーム画面下の一番左の「設定」ボタンを押し、続いて「全般」を押す

「グループSMS」スイッチをオンにする。MMSの使用は不可などのアラートが表示される

もうひとつ注意しておくと、連絡先の色、順序やグループのアイコン、色、順序は本アプリ独自の情報のため、iPhone標準の「連絡先」に反映されないが、連絡先、グループの内容そのものの変更を行うと、「連絡先」の内容も変わってしまう。なので、不用意に電話番号などの「情報」項目には手を加えないほうが良いだろう。特に「削除」ボタンの扱いには気をつかうようにしたい。

対応モデルは、 iPhone、iPod touchおよびiPad互換、OSはiOS 4.0以降、ジャンルはユーティリティ、アプリサイズは1.5MB、対応言語は日本語、英語、執筆時のバージョンは1.1。