サードパーティーによるプレゼンテーション

サードパーティーによるプレゼンテーションでは、カプコンの竹内潤氏、セガの名越稔洋氏、コーエーテクモゲームスの鈴木亮浩氏、コナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫監督、Epic GamesのTim Sweeney氏、ActivisionのPhilip Earl氏が順に登場した。

カプコンの竹内潤氏は、ダウンロード版『モンスターハンターポータブル 3rd』について、待ち望んでいるプレイヤーが非常に多いとし、すでに準備中ということを明かした。配信時期は明かさなかったが、できるだけ早くとコメント。ダウンロード版『モンスターハンターポータブル 3rd』を「NGP」でプレイするというサービスも行い、右スティックを使っての視点移動も披露していた。

さらに、自社エンジンの「MTフレームワーク」についても言及。すでに「NGP」に対応する「MTフレームワーク モバイル」を開発しており、会場では『ロスト プラネット 2』のリアルタイムデモを公開。加えて「NGPは非常に開発しやすい環境にある」と賞賛していた。

ダウンロード版『モンスターハンターポータブル 3rd』を「NGP」でプレイする竹内氏

「MTフレームワーク モバイル」した『ロスト プラネット 2』のリアルタイムデモ

セガの名越稔洋氏は、「新しいハードが出たときに注目するポイントは3つ。ボディの強さ(グラフィックスやサウンドの性能)、インタフェース、通信環境」と述べ、特に「NGP」が3G機能を搭載している点に「すごい決断をしたと思う」と褒め称えた。また、「どこから触れていいか分からないくらい盛りだくさんなハード」とも。

「NGP」上で動くプレイステーション 3用の『龍が如く OF THE END』を引っさげて登場した名越氏

コーエーテクモゲームスの鈴木亮浩氏は、『真・三國無双』の無双乱舞を「NGP」のタッチパネルを使い、あらかじめ標的を定めておくデモを披露した。氏によれば、とりあえず動かしただけということだが、今後は敵味方入り乱れる中で敵だけを選んで倒したり、背面タッチパッドを使った新しい遊び方を考えたいとコメント。

鈴木氏は、『真・三國無双』の無双乱舞を「NGP」ならではの操作で披露

コナミデジタルエンタテインメントの小島秀夫監督は、「NPG」で動く『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』のリアルタイムデモを公開。現段階では40fpsで動かしたということだが、チューニングすることでプレイステーション 3で作られた映像が、ほぼそのまま「NGP」で再現できるとした。

さらにゲームは近い将来、クラウドコンピューティングの時代に入り、今後は家でも外でもあらゆる状況で継続してプレイできるようになるのではないか、と自身の予想を述べていた。加えて、同じゲームを携帯機で持ち運び、家に帰ったら大型画面&大音響で遊ぶというようにプラットフォームを超えてプレイできるようになることがゲームの理想とし、2011年のE3にはその構想を発表したいコメント。

「NPG」で動く『METAL GEAR SOLID 4 GUNS OF THE PATRIOTS』のリアルタイムデモを公開した小島監督

Epic GamesのTim Sweeney氏は「NPG」用の『Unreal Engine 3』を公開し、「NPG」をポケットに入るハイエンドコンソールマシンと表現した。同氏のコメントで注目したいのがSCEが制作したOSについてで、メモリやその他のシステムを効率的に管理できると賞賛していた点。OSについて言及されたのは、氏のコメントが初めてだろう。さらにプレイステーション 3用に開発したデータを基に一週間で制作したとされる『ダンジョンディフェンダーズ』の映像も公開。同氏によれば、プレイステーション 3版と比べても遜色ないデキだという。

Tim Sweeney氏は「NGP」上で動く『Unreal Engine 3』の映像を公開

ActivisionのPhilip Earl氏は、「NGP」向けに『Call of Duty』の最新作を制作中と電撃発表。また、「NGP」に搭載された各種デバイスを用いることで、ゲームに無限の可能性をもたらすだろうとコメントした。

「NGP」用に『Call of Duty』の最新作を用意していると述べたPhilip Earl氏

最後に平井氏が登場し、「日本、北米、欧州の数多くのパブリッシャやデベロッパがNGPへの参入を表明しています」と熱く語った。ちなみに2011年1月27日の時点で、国内48社、北米16社、欧州18社が参入に名乗りを上げていることも発表されている。続けて同氏は「NGPで手のひらの革命を起こしたい」とコメントし、「PlayStation Meeting 2011」を締めくくった。

「NGP」による新たなゲームの広がりに期待したい

「NGP」の発売日を予想してみる

ついに「NGP」が発表され、気になるのは発売日と価格だろう。価格は搭載するCPU&GPUや5インチ有機ELマルチタッチスクリーン、背面タッチパッドなどを考慮すると、比較対象となるハードがないため、安易に予想できない。しかし、発売日はどうか? 年末発売というのはすでに正式にリリースされているので、こちらは大体の予想はできるのでは? ということで、筆者の考えを述べたい。

参考となるこれまでのハードの発売日、プレイステーションは1994年12月3日(土)、プレイステーション 2が2000年3月4日(土)、プレイステーション 3は2006年11月11日(土)、プレイステーション・ポータブルが2004年12月12日(日)、PSP goが2009年11月1日である。察しのとおり、SCEは何かと語呂合わせというか、数字が連続していたり、月と日が重なった土曜か日曜に発売してきたことがわかるだろう。2011年末、土曜か日曜で語呂が合う日付というヒントから導き出される予想日は、2011年12月3日(土)となったが果たして?(※上記はあくまでも筆者の勝手な予想です)。