ポータブル書庫として大活躍のiPad

発売当日に入手した私のiPadは、持ち歩きのできる資料庫として現在活躍中です。要となるドキュメント管理は、ビューアアプリ「GoodReader for iPad」(230円/掲載時115円)と「i文庫HD」(800円)を愛用しています。例えば、セミナーで配布するプリントをPDF化してiPadに格納しておくことで、事前の打合せが今まで以上に円滑になりました。また、大学の授業で使用するプリントは、過去に配布したものもすべて保存してあるので、学生からの質問にもデータを見せながら迅速に対応が可能です。さらに、最近のソフトのマニュアル類はPDFが当たり前になっていますので、それらをiPad上で確認しながらMacを操作するという、新しいワークフローも生まれました。

私のiPadはWi-Fiのみに対応したタイプなのですが、残念ながら行動範囲内に2年間無料のアクセスポイントを見つけることができず、未だに街中でインターネットの接続ができないため、もっぱら大学の校内でネットアクセスを楽しんでいます。しかし、このとおりの活躍ぶりで、今のところ不満はありません。

「GoodReader for iPad」で多摩美術大学関連のPDFをフォルダ分けした状態。過去の資料もすぐに確認出来るので重宝しています。Macをわざわざ持ち歩かなくても過去データを確認できるので打合せでもたいへ助かっています

実際に本年度のコンピュータ画像処理論の授業で利用したプリントのPDFデータをiPadで表示した状態。画像処理全般として、写真撮影とライティングについても解説しています

授業の最後に行う映像紹介コーナーの資料はMac用のテキストエディタ「Jedit」で作成したプレーンテキストなので、そのまま「i文庫HD」に取り込み、文庫扱いで管理しています

注意が必要なのは、Mac用のプレゼンテーションソフト「Keynote」のデータをiPadに保存する時です。iPad版「Keynote」(1,200円)の画像データはPNG形式がベストとのことで、かなりのファイル数を修正することになりました。ちなみに一部のJPGデータでも問題なく表示されましたが、ダメな場合もありますので素直にPNG形式で統一したほうがよいでしょう。修正は面倒でしたが、今後はファイルの新規作成時に注意すればいいことです。

講義ではどうしても画像やイメージが必要なので、こまめにKeynote化している。しかし、授業は基本的にMacBook Proで行っているので、iPadはあくまでも資料庫という位置付けです。例えば、MacBook Proでスライド投影中に別のスライドデータを手元で確認といった使い方ができます

また、仕事上どうしても避けられないのが「Microsoft Excel」のデータ。これはiPad版「Numbers」(1,200円)で対処しています。私が使用する程度のデータであれば互換性はバッチリ。計算式をあらかじめ組んでおき、数値を入力して計算結果を求める、といった使い方がほとんどだからです。

海津式レンジファインダ術-3 『駿河台大学で21mmを使う』」で公開した、被写界深度の計算式などを埋め込んだExcelデータをNumbersで表示