Analog Devices(ADI)は、3Dディスプレイ解像度や拡張カラリメトリに対応したHDMI Ver.1.4a向け1チップレシーバとして165MHzレシーバ「ADV7611」および同社独自の高速スイッチング技術「Xpressview」を搭載した225MHzデュアルポートレシーバ「ADV7612」を発表した。すでに2製品ともに量産出荷を開始しており、1000個受注時の単価はADV7611で6.09ドル、ADV7612で6.77ドルとなっている。

HDMI Ver.1.4a向け1チップレシーバ「ADV7611」と「ADV7612」

2製品ともに、720pおよび1080p解像度向けの設計において、競合製品に比べ、フットプリントを50%削減し、消費電力を25%低減することが可能。ADV7611を用いることで、携帯機器でも24ビットカラーで1080p/60fpsのディスプレイ解像度を実現することができ、高性能のAVシステムに対しては、ADV7612を用いることで、最高36ビットディープカラーの1080p/60fpsディスプレイ解像度を実現することが可能となる。

また、ADV7612は搭載されたXpressviewにより、HDMI機器間のシームレスな自動切り替えを、1秒未満で行うことが可能だ。

2製品ともに、オンチップCEC(民生機器制御)コントローラ、HDCP(高帯域幅デジタルコンテンツ保護)1.4の準拠、オーディオ対応としてDolby DigitalおよびDTSなどの圧縮オーディオ向けに、S/PDIF(ソニー/フィリップス・デジタル・インタフェース・フォーマット)を、また2チャネルI2Sオーディオにより最高192KHzサンプル・レートでのステレオ転送をサポートしている。加えて、ADV7612では、HDCP1.4コンテンツ保護のためのキー内蔵版をオプション選択することも可能となっている。