Excelを使って作成する文書と言えば、その多くが表またはグラフを使ったものだろう。そんなExcelにおいて、セル内に小さなグラフを挿入し、表の視認性を大きく向上させる「スパークライン」は、まさに画期的とも言える新機能だ。

利用できるスパークラインは3種類で、下図の「折れ線」、棒グラフの挿入が可能な「縦棒」、勝敗グラフの挿入が可能な「勝敗」となっている。

スパークラインを使った表。数値だけの場合に比べ、データの推移が一目でわかる

スパークラインの挿入はいたって簡単だ。グラフ化したい範囲を選択した状態で[グラフ]タブの[スパークラインの挿入]で挿入したい種類のグラフをクリック。するとデータ範囲が指定された状態で[スパークラインの挿入]ダイアログボックスが開くので、スパークラインの配置場所を指定すればよい。

グラフ化したい範囲を選択した状態で、[グラフ]タブの[スパークラインの挿入]から挿入したいグラフをクリック

データ範囲は指定された状態でダイアログボックスが開くので、シート上でセルをドラッグして配置場所を指定しよう

挿入されたスパークラインを選択すると、リボンの[スパークライン]タブが表示される。ここには関連する機能が集められていて、マーカーや書式の設定などを行うことができる。下の図を見るとわかるように、タブ内の機能はボタン名などを見るだけで大体想像がつく。関連する機能の把握がしやすいリボンのメリットを実感することもできるはずだ。

スパークラインを挿入すると表示される[スパークライン]タブの機能を利用すれば、書式などの設定が可能。図は[マーカー]にチェックを付けて、マーカーを追加した状態だ