3Dを撮影して、裸眼で3Dが見えるケータイ
シャープのブースでは、レンズを2個備え、3D映像を撮影できる3Dケータイが参考出展されていた。TVやHDDレコーダーで普及の進む3Dコンテンツだが、現在個人が3D映像を撮影できる環境は限られており、たとえば富士フイルム、ソニー、パナソニックのデジカメ業界から商品が登場しているが、まだまだ個人が撮影できるシーンは限られている。
今回の3Dケータイでは、2つのレンズで右目用の画像と左目用の画像を撮影し、それを合成して3D映像を生成できるシステムを携帯電話サイズのボディに実装。実際に会場ではモデルの動きをリアルタイムに3D化して表示するデモを実施していた。
画面にもシャープの3D液晶が搭載されており、裸眼で3D映像を閲覧することができた。角度を変えると3Dに見えなくなる辺りは視差バリア方式なのでしょうがない部分ではあるが、正面から見ればきちんと3Dに見える。HDMI経由でシャープの3Dテレビに表示することもできて、完成度は高いようだ。
とはいえ、現時点ではコンセプトモデルの段階で、発売の時期などはすべて未定ということだった。
携帯を置けばそのまま充電できるワイヤレス充電
同じくシャープブースには、充電台の上に携帯電話を置くだけで充電が行えるワイヤレス充電の参考展示もされていた。ワイヤレス充電に関しては、すでに富士通も磁界共鳴方式を使ったワイヤレス充電の技術を発表しているほか、いくつかの企業が開発を続けている。シャープは今回、電磁誘導方式を使うことでワイヤレスで充電する技術を展示していた。
電磁誘導方式のワイヤレス充電は、離れた送電コイルと受電コイルの間に電流を発生させて充電を行うシステムで、一般的には固定のコードレス電話の子機の充電にも使われている方式だ。子機の場合は接点が必要だが、ワイヤレス充電の場合は、その接点が必要なく、充電台に置くだけで充電できるのが特徴だ。
今回の場合、充電台は4.6V、400mAの出力が可能で、約5mmの間隔で離れた送電コイル(充電台)と受電コイル(携帯側)の間で充電が可能になる。
富士通の磁界共鳴方式に比べて開発は容易で実用化も近いが、送電距離が短く、送電できる電力も小さい、同時に給電できる端末が1つだけといった欠点がある。シャープでは、用途を限定して近距離での携帯の充電に絞り、送電コイルを複数置くことで複数充電もサポート。現時点で充電時間は「コンセントを使った通常の充電の1.2~1.5倍の時間がかかる」(説明員)となり、送電力は小さいが、これも技術的に解決を目指しているそうだ。
ワイレス充電の業界団体WPC(Wireless Power Consortium)が策定した規格に準拠しており、他社が開発した充電台や携帯でも充電できるのも特徴。
ベースモデルはドコモのSH-06B、SH07Bで、ボディサイズへの影響も小さいようで、すでに完成度は高そう。できるだけ早期の製品化を目指したいとのことだった。