米Appleは、iPhone/iPad/iPod touchから無線で印刷を行う「AirPrint」のベータ版を開発者向けプログラム「iOS developer program」向けに公開したことを発表した。AirPrintは、11月リリース予定のiOS 4.2に含まれる予定。

AirPrintは、LAN上のプリンタを自動で検出し、ドライバーやソフトウェアをインストールすることなくWi-Fi経由で印刷する技術。エントリーレベルのインクジェットプリンタからオフィス向けのレーザープリンタまで、幅広いプリンタに対応するように開発されており、iOS 4.2搭載デバイスからMacやWindows PCで共有されているプリンタへの印刷が行える。

AppleのPhilip Schiller上級副社長(ワールドワイドプロダクトマーケティング担当)は、「AirPrintはアップルの強力な新印刷技術で、『セットアップや設定、ドライバやソフトウェアのダウンロードが不要』というのがiOSのシンプルさに合う」としている。

また、HPが展開するクラウド印刷サービス"ePrint"に対応するプリンタが、AirPlayからの直接印刷に対応する最初の製品になるという。

HPのVyomesh Joshi執行副社長(イメージング&プリンティング部門担当)は、「我々の今秋のePrint対応プリンタ製品が、クリスマスシーズンに間に合うタイミングでAirPrintを利用できるようになることを喜んでいる」とのコメントを寄せている。