Virage Logicは、Blu-rayディスク7.1チャネル192kHz/24ビット出力HD Audioプロセシングアプリケーションを対象とする、HD Audio SoC向け「ARC Sound AS221BD デュアルコアプロセッサ」を発表した。

同プロセッサは、同社が2009年11月に買収したARCのノウハウを活用した初のコアで、同社のSound-to-SiliconソリューションをHDにまで拡大したもので、必要なコーデック、メディアストリーミングネットワーク、Blu-rayディスクのユースケースなどを含むソフトウェア一式を揃えている。

また、Blu-rayソフトウェア一式を実行するためのメモリすべてを揃えながら、65nm低電力(LP)プロセスでその他のプロセッサと比べて半分の大きさとなる0.81mm2を実現している。また、電力効率は既存ソリューションと比べて1.5~3倍高く、350MHzで3.5GOPSを実現している。さらに、ハードウェアとソフトウェアを組み合わせたHD Sound-to-Siliconソリューションは統合が容易で、ユーザーはソリューションの部分的ライセンスまたは自社開発と比べて、製品化までの時間、および開発コストを削減することが可能となる。

Blu-Rayは最大24ビット、7.1チャネル、192kHz、24.5Mbpsのマルチストリーム処理に対応し、CD品質レベルの音声と比べて、75倍以上複雑な演算能力が求められる。同プロセッサを利用したBlu-rayのワーストケースのユースケースは300MHz以下で、シングルコアシステムと比べて、遅いクロック速度で実行可能であり、各コアは、デュアル16×32および24×24MACを備えている。また、浮動小数点演算と同期処理を加速する機能がオプションとして提供される。