体験会が実施された「Q&A コンセプトハウス NEXT」

「リビングのテレビが子供に占領されて、録画した番組が見られない」、「HDDレコーダがすぐにいっぱいになって、思うように録画ができない」、そんな経験をされたことはないだろうか?。アイ・オー・データ機器は、24日と25日の2日間、そんな悩みを解決してくれる「家の中でどこでも地デジ」の体験会を実施した。

体験会が行われたのは、キューアンドエーが運営するデジタル体験施設「Q&A コンセプトハウス NEXT」(東京都目黒区、以下ハウス)だ。ここは通常の一軒家で、中にはPLCネットワークや無線ネットワークが構築され、「家の中でどこでも地デジ」を体験することができる。

体験会の様子

「家の中でどこでも地デジ」のキーポイントとなるのはNASだ。つまり、テレビの録画番組をすべてNASの中に保存し、ネットワークに接続されたテレビやPCなら、どこでも番組を視聴できる環境を構築しようということだ。NASの中には、テレビ番組だけでなく、ビデオカメラで撮影した動画のほか、デジカメの写真や音楽も保存することができ、いわば家庭内の「メディアサーバ」となる。また、NASは容量が足りなくなったらいつでも増設することもできる。

ハウス内に設置されたNAS(アイ・オー・データ機器のハイビジョンレコーディングハードディスク「HVL1-Gシリーズ」)

ハウスには、地デジアンテナは設置されておらず、NTT東日本の「フレッツ 光ネクスト」と契約し、フレッツ・テレビで番組を視聴している。それをPLC(電力線通信)や無線LANを通して、各部屋に配信しているのだ。

フレッツ 光ネクスト、フレッツ・テレビ用の終端装置やルータ

コンセントに接続されたPLC用アダプタ(アイ・オー・データ機器のPLC-ET/ML-S)

PLCでは、家庭内のコンセント配線の層が異なると、うまく通信できないという。分電盤の上下で層が異なることが多いという

ハウス内に設置された無線LAN機器(アイ・オー・データ機器のWN-LA/Cシリーズ)。2.4GHz帯と5GHz帯両対応で、テレビ用には電波干渉の少ない5GHz帯がオススメだという

ネットワークとテレビとは、メディアプレーヤーを通して接続されている。メディアプレーヤーは有線LANのほか、HDMI端子やコンポジット、D端子が備わっており、LAN端子を持っていないテレビとも接続できる。NASに録画した映像は同時に複数個所で再生でき、アイ・オー・データ機器が行った実験では、NASに保存された同じ番組を同時に3カ所で視聴しても、まったく問題なかったという。

アイ・オー・データ機器のメディアプレーヤー「AV-LS700」

NASに保存された録画番組の一覧をネットワークに接続されたリビングのテレビで確認しているところ