象印マホービンは8日、圧力IH炊飯ジャー「極め炊き」シリーズの新製品「NP-SA10」を発表した。発売は9月21日。価格は11万5,500円。

羽釜の採用で、かまど炊きの味を再現する「NP-SA10」。カラーはプライムホワイトとプライムブラウンの2色

NP-SA10は、大阪府堺市の定食屋「銀シャリ屋 げこ亭」の自家製かまどでの炊きあがりに、できるだけ近づけるため工夫された圧力IH炊飯ジャー。同社では、理想の炊きあがりを追求すべく、「炊飯ジャープロジェクト」チームを発足。評判の飲食店の食べ歩きを行い、辿り着いたのが、げこ亭だという。チームでは、げこ亭に協力を仰ぎ、自家製かまどでの炊飯の際の温度のフローなどを細かく測定。素早い立ち上がりの強い火力、釜の底だけでなく、全体からの加熱など、げこ亭のご飯の味がどのように作られているのかを分析。それらを再現すべく開発したのが、NP-SA10に採用されている羽釜形状の内釜だ。

均一な加熱を実現する羽釜のイメージ図

この形状は、釜の羽部分で、ふたをすることによって生まれる空気断熱層で、羽の下から釜底までの熱を外に逃がさないためのもの。また、外釜の、羽と密着する部分と、胴回り部分に設けられたヒーターによる強力な加熱、熱効率のアップと大きな対流を起こすための、広く浅めの内釜のフォルムにより、全体に熱が行きわたり、炊きムラの少ない炊飯が可能となっている。高い火力をキープするために、ふきこぼれを防ぐトルネードファンを装備した大型の蒸気口も採用しており、沸騰後も加熱を続ける連続沸騰を実現している。なお、同社によると、NP-SA10の炊きあがりは、げこ亭のご飯にかなり近い味に仕上がっているとのことだ。