iPadの発売に前後して携帯キャリア各社からさまざまなスマートフォンが登場し、アップルからもiPad/iPhone/iPod touchに加えて新デバイス「iPhone 4」が発表された。特にiPhone 4は、960×640(326ppi)という高解像度表示に対応したディスプレイを備えるなど、電子化した資料を活用するのに十分すぎるほどの性能や機能を搭載している。今後もこうした端末はどんどん増えてくるだろう。

ScanSnapを使って「自炊」すれば、こうした端末のもつ魅力を最大限に生かせる。実際に今回、仕事の資料だけでなく、語学教材や製品カタログ、マニュアルなど、さまざまな種類の文書を電子化してiPadに転送してみたのだが、いつでも好きなときに閲覧できるのは非常に便利だった。使い方次第では、まさに「暮らしが変わる」のではないかと思う。

たとえば、お子さんがいる家庭なら、描いた絵や作文、学校行事の資料などを電子化して持ち歩いみてはいかがだろうか? きっと、お子さんのことをより深く理解できるようになるはず。また電子化したデータならば、お子さんがいくつになっても劣化することなくそれらを思い出のひとつとして残しておける。料理をする人ならば、レシピをデータ化して自分だけのレシピ集をiPadなどで管理するのもおもしろいだろう。ビジネスシーンでも、名刺のファイリングや顧客管理など、活用方法はいくらでもある。一度ScanSnapによる「自炊」の味を知ってしまうと、これなしの生活には後戻りできなくなること請け合いだ。

次回は、さらに一歩踏み込んだ「ScanSnapの使い方」を紹介していこう。

■試用機の主な仕様
製品名 ScanSnap S1300
読み取り方式 自動給紙方式(ADF)、両面自動読み取り
読み取りモード 片面/両面、カラー/グレー/白黒/自動(カラー、グレー、白黒の自動識別)
A4縦読み取り速度
(ACアダプター利用時)
ノーマル(カラー/グレー150dpi、白黒300dpi相当):両面・片面8枚/分、ファイン(カラー/グレー200dpi、白黒400dpi相当):両面・片面6枚/分、スーパーファイン(カラー/グレー300dpi、白黒600dpi相当):両面・片面4枚/分、エクセレント(カラー/グレー600dpi、白黒1,200dpi相当):両面・片面 0.5枚/分、自動解像度モード:両面・片面 4枚/分
読み取り速度
(USBバスパワー駆動時)
ノーマル(カラー/グレー150dpi、白黒300dpi相当):両面・片面4枚/分、ファイン(カラー/グレー200dpi、白黒400dpi相当):両面・片面3枚/分、スーパーファイン(カラー/グレー300dpi、白黒600dpi相当):両面・片面2枚/分、エクセレント(カラー/グレー600dpi、白黒1,200dpi相当):両面・片面 0.5枚/分、自動解像度モード:両面・片面2枚/分
読取範囲 サイズ自動検出、A4、A5、A6、B5、B6、はがき、名刺、レター、リーガル、カスタムサイズ(最大:216×360mm、最小:50.8×50.8mm)
原稿搭載枚数 最大10枚
インタフェース USB 1.1/2.0(USB Mini-B Type)
サイズ/重量 W284×D99×H77mm/重量1.4kg
対応OS Windows 2000/XP/Vista(32/64bit)/Windows 7(32/64bit)、Mac OS X 10.4/10.5/10.6
PFUダイレクト直販価格 27,800円