Texas Instruments(TI)は、ワイヤレス・ヘッドフォンやワイヤレス・スピーカーなどのオーディオ・アプリケーション向けオーディオ製品ファミリ「PurePath Wireless」として初の製品となる「CC8520」を発表した。

同製品は、2チャネル内蔵でRFプロトコルおよびオーディオ・コーデックのサポート、アプリケーションノートやリファレンスデザイン、無償のコンフィグレーションツールである「PurePath Configurator」などを含むソリューションとなっている。

16ビット、44.1kHzまたは48kHzのオーディオを圧縮なしでサポートしながらも、圧縮方式を使用する専用の組み込みシステムにおいて発生しやすい、サウンドの歪みを抑制することに成功。不要なノイズやドロップアウトが発生しないCDクオリティのオーディオデータを非圧縮で伝送できる2.4GHz帯を活用したSoCで、他社製品と比較して、BOMコストを50%まで低減した、ワイヤレス・オーディオを実現することが可能だ。

また、マイクロコントローラやソフトウェア開発が不要となることから、柔軟性と低価格ソリューションを実現しつつ、開発期間・コストを軽減することができるようになる。

同製品は、すでに供給を開始しており、6mm角の40ピンQFNパッケージ、1,000個受注時の単価(参考価格)は3.75ドルとなっている。同社では今後、同ファミリの製品として、2チャネルでUSBインタフェース内蔵の「CC8521」や3チャネル内蔵の「CC8530」、3チャネルでUSBインタフェース内蔵の「CC8531」のリリースを予定している。

ワイヤレス・オーディオ・アプリケーション向けの「PurePath」ワイヤレス・ロードマップ