セイコーエプソンは5月18日、E Ink製電子ペーパーディスプレイ(Vizplex)のカラー化に対応した専用コントローラIC「S1D13524」をE Inkと共同で開発したことを発表した。サンプル出荷は2010年6月からを予定、サンプル価格は2,200円(税別)で、2010年12月より月産10万個以上の量産を計画している。

E Inkのカラー電子ペーパーに対応した専用コントローラIC「S1D13524」

同製品は、従来製品の「S1D13521」「S1D13522」と同様に、独自開発のディスプレイエンジンを搭載、表示機能や周辺デバイスとのインタフェースを踏襲している。その上で、カラー電子ペーパーディスプレイに対応するために、画像データをカラー電子ペーパーディスプレイ用に色補正する機能とさまざまなカラーフィルタ配列へデータ変換する機能を持つカラープロセッサエンジンを搭載した。

「S1D13524」による製品システムブロック図

また、ホストCPUとの接続では16ビットTFTインタフェースを採用。ホストCPUに負荷をかけずに表現力の向上を実現したほか、解像度、高リフレッシュレートのモノクロ電子ペーパーディスプレイの制御にも対応した。

最大解像度はリフレッシュタイミング85Hzで2560×2048、同50Hzで3200×2560となっており、最大4ビットのグレースケール(16階調)Waveformに対応するほか、カラー表示機能としてディザー機能なども搭載している。

なお、同製品の評価キットは、E Inkより販売される予定となっている。