ゴスリング氏のOracle退社で始まった今週、富士通会長の緊急記者会見や、ドイツで発売されたiPadライクなAndroid端末、そして週末にはソニエリ驚きの黒字転換の四半期決算など、にぎやかな話題が多かった週だった。新規記事があまりランクインしなかった前週と比べると、明らかに勢いが違う。さまざまなニュースが飛び交った4月10日(土)から4月16日(金)までの上位10記事を振り返ってみたい。

1位 野副州旦元社長の辞任背景に「リスク感覚の欠如」 - 富士通 間塚会長が説明 4月15日
2位 "Javaの父" ジェームス・ゴスリング氏がOracleを退社 4月12日
3位 ドイツでiPadキラーではない、Androidタブレット「WePad」が登場 4月14日
4位 NTTデータがクラウドサービスを本格展開、OSSによるソリューション提供も 4月9日
5位 中国工場の未成年就労と劣悪労働環境問題、米Microsoftが調査を開始 4月16日
6位 スマートグリッドの実証事業が横浜など4地域で実施、東芝・日産など参加 4月9日
7位 Androidエンジニアの需要増加もスキル要求は厳しく - システム業界動向 4月12日
8位 【コラム】エンタープライズ0.2 - 進化を邪魔する社長たち - 第58回 いよいよグーグル落城か!? 飛ぶ鳥を落とす勢いのSNS 0.2 4月13日
9位 Windows 7タスクバーに隠しアイコンを登録する方法 4月13日
10位 国土交通省、高速道路無料化社会実験の対象37路線を発表 2月2日

富士通前社長の野副州旦氏をめぐる一連の問題、社会的関心が高いせいか、今回の間塚会長の緊急記者会見も他の記事に相当の差をつけて週間1位となった。突然の野副氏による裁判取り下げに、裁判で事実関係をはっきりさせようとしていた富士通側は逆に"遺憾の意"を表明。この問題、決着までにはまだ時間がかかるようだ。

Javaという開発環境のことを多少なりとも知っている人であれば、James Goslingの名を知らない人はいないだろう。ついにあの"Javaの父"までもがOracleから離れていったという業界関係者には少なからず衝撃を与えたニュースが2位に。同氏が辞めるのでは?という噂はOracleによる買収が決まってから常に囁かれていたが、実際に辞めたというニュースを聞くと、やはり寂しいものである……。

iPadじゃなくて"We"Padという名前を付けること自体、相当Appleを意識している感じがするのだが、ドイツで"iPadキラーではない"Android端末が登場(3位)。搭載OSはLinux、Flashも動くということで、実はそんなにヘンテコな代物ではないもよう。なんにせよ、オリジナルが魅力的じゃないと、パチモノもここまで注目されないですからね。さすがiPad。

2月に初登場して以来、何度となく週間ランキング入りする息の長いコンテンツが10位の高速道路無料化社会実験の記事。民主党が打ち出した高速道路の新料金体系への批判が高まっていることに連動して、この記事への注目度も高まったようだ。結局、高速道路は無料になるんでしょうか?

ランク外になったが、Sony Ericsson久々の黒字転換や、リーダーのチーム運営スキルなど、16日(金)に掲載した記事が1日でかなりのアクセスを記録した。最近、金曜掲載の記事がPVを伸ばすことが多く、金曜中にこのランキングを掲載することが難しくなってしまっている。もともと、週末用のコンテンツとしてはじめた企画なので、金曜日に掲載できないとあまり意味がない……ということで次回からは、集計期間と掲載タイミングを若干変更してお届けします。