7日(米国時間)のアカデミー賞のオスカー授賞式に合わせてiPadのCMスポットが公開されたり、その授賞式会場のレッドカーペットに米Apple CEOのSteve Jobs氏が現れたことが話題になっている。一方で潜在的なライバルとなるタブレット製品を抱える米Hewlett-Packard (HP)ではその前々日、「HP slate」の最新ビデオクリップをYouTube上にアップロードし、その機能の数々をアピールしている。

「HP slate」。YouTube上の動画「Adobe Demos Flash & Air on HP's Slate Device」より

キーボード利用の様子と背面側からの撮影。YouTube上の動画「Adobe Demos Flash & Air on HP's Slate Device」より

以前同社がHP Slateのデモ映像を初公開した際は、同社パーソナルシステム部門CTOのPhil McKinney氏へのインタビュー形式でSlateの特徴、そして開発までの経緯についてが語られた(「HPがタブレットPC「HP slate」概要を動画で公開 - 2010年内に発売」)。今回アップロードされたビデオの1つ「NEW! Web, Flash & Air on Slate Device from HP」は、どちらかといえば前述のApple iPadのようなスポットCMライクなものとなっており、音楽に乗ってファッショナブルさをアピールするものとなっている。

もう1本の「Adobe Demos Flash & Air on HP's Slate Device」はデモ動画で、Slate上で動作するFlash Player 10.1とAdobe AIR 2.0のベータ版を確認できる。スマートフォンやiPadとは異なり、Windows 7で動作するHP Slate上でこれらランタイムやプラグインが動作するのはある意味で当たり前だが、iPhone OSへのFlash搭載を頑なに拒否するAppleとの対比としては面白いだろう。なお、このデモの一部はすでにAdobeのDeveloper ConnectionサイトYouTube上に載されている。