ARロボット「AR.Drone」が人気

続いてPC関連技術の周辺機器など。

台湾のPowertechが電源関連の製品を2つ展示していた。「Flipower」はコンセントをふさぐことなく、コンセントにUSB電源出力を追加できる。「USB Smart Surge Protector」は、プリンターやスキャナなどサージプロテクタに接続した機器の電力使用をUSBコントロールキーを通じてPCから管理可能にする。スタンドバイ時の電力消費を抑えて、一般的な家庭で年間約85ドルの電気代節約につながるそうだ。

コンセントにUSB電源出力を追加するFlipower。端なので分かりにくいが、同じ受け口をプラグとFlipowerが共有している

USB Smart Surge Protector

mPower Technologiesの非常時対応を追求したLEDライト「Emergency Illuminator」にも惹かれた。ポルシェ・デザインの本体は2つの電池筒を備える。1つはリチウム電池CR123用、もう1つにはCR123を使い切ってしまったときのための「mPower On Command」という独自開発のバッテリが収納されている。On Commandは約20年間もバッテリ能力を維持するという。先端のノブをひねると使用可能になる。Emergency Illuminatorは本体にUSBプラグアダプタを装備しており、USB対応の携帯電話を充電するための電源としても利用できる。3月発売予定で、価格は289ドル。

Emergency Illuminator。手前がmPower On Command、奥がリチウム電池CR123

USB接続デバイスを充電する電源にもなる

最近のスマートフォンにはパソコン並に重要な情報を収められるようになり、しかもノートPCよりもずっと小さく置き忘れてしまう可能性が高い。そんな悩みを解消するのが「ZOMM」だ。コインサイズのBluetoothデバイスで、キーホルダーとして使用できるようにデザインされている。Bluetooth機能を備えたスマートフォンから離れると警告音を鳴らす。ほかにも電話の着信通知、パニックアラーム、緊急通話サポートなどの機能を備える。電源はリチウムイオン充電池で、USBを通じてパソコンなどから充電可能。フル充電で約3日間駆動する。

スマートフォンの置き忘れを防止するZOMM

昨年は拡張現実(AR)がブレイクした年になった。ARの課題の1つとして、見たままにデジタルキャプチャする方法が挙げられる。スマートフォンを掲げる方法では一時的にしか利用できない。ユーザーが意識することなくキャプチャできるのが望ましい。

AR向けの製品ではないが、LIQUID IMAGEがスポーツ中に動画/静止画を撮影できるようにカメラを組み込んだゴーグルを展示していた。水泳、スキューバ、スキー/スノーボードの3種類を用意している。

水泳用。1,280×960の静止画とVGAサイズの動画撮影が可能。右側のボタンで静止画と動画を切り替える

両脇にハイパワーLEDライトを備えたスキューバ用ハイエンドモデル。2560×1920の静止画、HD 720pの動画の撮影が可能

会場ではParrotという会社が「AR.Drone」という飛行ロボットを飛ばしていた。4枚のプロペラでホバリングするように飛ぶ。Wi-Fi機能を搭載しており、iPhone/iPod touchによるリモートコントロールが可能。内蔵カメラが目のような役割を担い、AR.Droneという名称が示すように、たとえば仮想のエイリアンと対決するなどARゲームを楽しめる。オープンソースの開発プラットフォームが用意されており、サードパーティによるアプリケーションの開発も可能だ。

ParrotのAR.Drone

飛行状態。カメラで手に持ったオブジェクトを認識させている

最大200インチ投写が可能な小型プロジェクター

Microvisionはレーザーを用いたポケットサイズの小型プロジェクター「SHOWWX」を展示していた。TV-OutまたはVGAでiPhone/iPodやスマートフォンと接続。周囲の明るさによるが12インチから150インチ、最大で200インチの投写が可能だという。

レーザー採用で小型ながら高精細なMicrovisionの「SHOWMX」

3Mも小型プロジェクターの最新モデル「MPro 150」を披露した。1GBのストレージを内蔵し、microSDカードスロットを装備する。MPro 150本体がOfficeファイル、PDF、JPG、BMP、MP4、MP3、H264、AACなどをサポートしており、パソコンやスマートフォンからファイルをダウンロードし、MPro 150単体でプレゼンテーションを行える。

3MのMPro 150。左は従来の使い方。最新モデルでは単体でのプレゼンテーションが可能に(右)