ワコムは、「Windows 7」を搭載するPC向けマルチタッチセンサーシステムのコントローラ回路を改良し、大幅な高感度化・省スペース化を実現した。

マルチタッチセンサーシステムは、同社が提供するユーザインタフェース技術を総称するブランド「ワコム・フィールイット・テクノロジーズ」のひとつ。高精度なタッチ検出、シンプルな構造、高い動特性などが評価され、これまで多くのPCメーカーに採用されてきたものだ。また同社独自の電磁誘導方式ペンセンサーシステムを合わせて搭載することが容易で、両システムを搭載したPCはマルチタッチによるPC操作に加え、ペンによる手書き入力や画像の編集などを、より直感的に効率よく行うことができる。今回改良を行った最新のセンサーシステムでは、タッチとペンのコントローラ回路を統合。タッチ感度を約4倍に向上させたほか、コントロールボードを約30%に小型化、消費電力量を約3分の2に抑えるなどの改善を実現したとのこと(いずれも同社従来比)。

なお、同社は、米ラスベガスで開催中の展示会「インターナショナルCES 2010」において、同システムや、同システムを初めて搭載したヒューレット・パッカード社製の最新のコンシューマ向けノート型PCを展示している。