バンダイナムコゲームス

バンダイナムコゲームス NE事業本部第1コンテンツディビジョンNE事業推進部海外事業課欧米・新規係の上田にき氏

今回のイベントでは、ソフトメーカーが協力体制を敷いているのも特徴だ。バンダイナムコゲームス NE事業本部第1コンテンツディビジョンNE事業推進部海外事業課欧米・新規係の上田にき氏は、「ACE COMBAT(エースコンバット) Xi Skies of Incursionでは、iPod touch/iPhone用にオリジナルストーリーを用意。これをiPod touchならではの加速度センサーによる操作性を生かして、多くの人が楽しめるようにした。さらに、ダウンロードで販売していることから、長い期間に渡って販売できること、バージョンアップが容易であること、ゲームで使用する機体を追加購入できるなど、これまでのパッケージ製品にはないビジネススタイルと、楽しみ方を提案できる」とし、「ACE COMBATは、当社の柱となるプロダクトのひとつ。発売以来、App Storeでは首位にランクされているが、iPod touch/iPhoneの市場においても、大きな販売本数を見込んでいる」と意気込む。

エレクトロニック・アーツ

エレクトロニック・アーツ EAモバイルジェネラルマネージャー・橋本裕氏は、「iPod touch/iPhone用のFIFA 2010は、これまでの製品に比べて、操作感が異なる製品。サッカーは好きだが、サッカーゲームはプレイしたことがないという人に対しても遊んでもらえる商品になっているだけに、一度触ってもらいたい。いつも音楽を聞いているが、ゲームをプレイしたことがないという人にも遊んでもらえるチャンスがある」などとした。

エレクトロニック・アーツ EAモバイルジェネラルマネージャー・橋本裕氏

「FIFA 2010」

FIFA 2010では、ゲームに実在する選手の名称を使用しているが、チーム移籍が多いスポーツだけに、製品発売時に選手の所属チームが変わっているということもある。だが、ダウンロード機能を利用することで、最新の情報に更新することができるといった、これまでのパッケージソフトには不可能だったサービスを提供できることも、App Storeで販売するメリットだという。

エレクトロニック・アーツでは、今回の製品出荷に伴い、アジア・パシフィック市場においては、常にオーストラリアに次いで2番目だった日本での売り上げ規模がトップになったという。

地球の歩き方T&E

ヤマダ電機LABI渋谷のイベントで紹介された「地球の歩き方 ニューヨーク」をデモストレーションした地球の歩き方T&E メディア事業本部ブランドマーケティング部・佐野修氏は、「当社のソフトは、旅行に行くというきっかけがないと購入を検討してもらえないが、こうしたイベントを通じて、こんなソフトがあるということを知っていただくという点ではメリットがある」とし、「ガイドブックとは異なり、マップ情報からワンタッチで200件以上のエンターテイメント、グルメ、ホテルなどのスポット情報が閲覧できるほか、無線LANがある場所ならば接続して、国内外関係なく、為替の情報や天気予報などもすぐに見ることができる。今後は京都を題材にした電子書籍版なども出荷する計画であり、iPod touchの新たな使い方として提案していきたい」としている。

ヤマダ電機LABI渋谷のイベントで紹介された「地球の歩き方 ニューヨーク」

地球の歩き方T&E メディア事業本部ブランドマーケティング部・佐野修氏

各社が異口同音に語るのは、iPod touch/iPhone用のアプリケーションならではの操作性を体感してもらう場として、今回のイベントが有効であるという点だ。タッチ機能や加速度センサー、ウェブとの連動機能を利用した操作性に、直接、触れてもらうことで、購入につなげようというわけだ。ソフトメーカー各社にとっても、iPod touch/iPhoneの市場は、新規顧客層の創出という点でも魅力的といえそうだ。