台湾VIA Technologiesが満を持して投入するMini-ITXマザーボードが「VB8003」である。ディスクリートGPUをオンボード搭載するという豪華仕様の製品となっており、4画面の同時出力が可能という特徴を持つ。今回、この製品を試用する機会を得ることができたので、早速レビューしてみたい。

初のTrinityマザーボード「VB8003」

Trinityプラットフォーム

VB8003の特徴は、前述のようにディスクリートGPUを搭載したことだ。CPU(Nano)、チップセット(VX800)、GPUを全て同社のチップで揃えており、これを同社は「Trinity」プラットフォームと呼称している。筆者が最初に見たのは、確か2008年のCOMPUTEX TAIPEIだったと記憶しているが、この時はノートPC向けとして紹介されていた。

COMPUTEX TAIPEI 2008での展示。まだMini-ITXではない

このボードのスペック。VB8003とはいろいろ異なる

初のTrinityプラットフォームの製品として登場したVB8003には、GPUとして「S3 Chrome 435 ULP」を搭載。ローカルバッファにGDDR3メモリ256MBも用意されている。チップセットとは、内部的にPCI Express x4で接続されている。

S3 Chrome 435 ULPには独立してヒートシンクが搭載

その隣にはメモリ×2チップもオンボードで用意

S3 Chrome 435 ULPは、ノートPC向けの省電力型GPU。DirectX 10.1に対応する同社最新世代のGPUで、H.264/MPEG-2/WMV-HD等に対応するハードウェア・アクセラレータも内蔵する。NVIDIA/AMDのハイエンドGPUとは比べるべくも無いが、従来のチップセット内蔵型に比べるとパフォーマンスは期待できる。

このS3 Chrome 435 ULPから2系統、チップセット内蔵のVIA Chrome9 HC3から2系統のグラフィックス出力が可能で、これにより、4画面の同時出力を可能としている。

S3 Chrome 435 ULPはHDMI(左側)とDVI、VIA Chrome9 HC3はHDMI(右側)とVGAに接続されている

4画面接続時はこんな感じになる。2つのHDMIポートは近いので、DVIへの変換アダプタは使えない