機能面の最大のポイントは、2種類のライブビューに対応することだ。ひとつは、従来機から受け継いだ「クイックAFライブビュー」と呼ばれるもの。これは、レンズから入った光を専用のイメージセンサーに当てることでライブビューを表示する同社独自の方式である。

使い方はシンプルだ。ボディ上部のスイッチ操作で、通常の光学ファインダー撮影から「クイックAFライブビュー」撮影へとワンタッチで切り替えができ、液晶画面を見ながら撮影ができる。この方式のメリットは、ライブビュー撮影時でもファインダー撮影時と同じく、位相差検出AFによってスピーディなAF駆動ができることだ。現状の一眼レフ機のライブビュー機能としては最速級のAFといっていい。ただし、視野率が90%で、正確な構図決定は苦手という弱点もある。ライブビュー画面の拡大表示もできない。

そこで、もうひとつの方式として「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」を新搭載した。こちらは、撮像素子を利用してライブビューを表示するもので、他社でも一般的な方式といえる。視野率は100%となり、厳密な構図チェックに役立つ。使い方は「クイックAFライブビュー」の状態で、ボディ上部の「MF CHCECK LV」ボタンを押すと「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」に切り替わる。画面の一部を7倍/14倍に拡大表示してピントを確認したり、グリッドラインを表示することも可能だ。ただし、文字通りマニュアルフォーカス専用となりAFは作動しない。

両方式にはおのおの長所と短所があるので、撮影シーンに応じて適時切り替えるようにしたい。子どもやペットなど動体撮影用では「クイックAFライブビュー」が、風景や静物などをきっちりとした構図で撮る用途では「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」がそれぞれ便利だろう。

ただ、「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」の状態で1回シャッターを切るごとに「クイックAFライブビュー」に戻ってしまうことや、ライブビュー画面上に表示される「MF CHECK LV」の文字を非表示にできないこと、「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」に切り替えた後、マニュアルでピントを合わせるには、レンズ側のAF/MFスイッチをその都度MF側にセットしなければならないことなど、その操作性にもう一工夫欲しい点もあった。……続きを読む

視野率が約90%となる「クイックAFライブビュー」の画面。このモードでは、1.4倍/2倍のスマートテレコンバーター(デジタルズーム)や顔検出AFを利用できる

視野率が約100%になる「マニュアルフォーカスチェックライブビュー」の画面。このモードでは、7/14倍の拡大表示やグリッドラインの表示ができる

マニュアルフォーカスチェックライブビューで7倍に拡大表示した状態。拡大の位置は自由に動かせる

各種の撮影情報のアイコンはDISPボタンを押すことで表示OFFにできる。ただし「MF CHECK LV」の青い文字は消せない