AFは、中央クロスタイプの9点測距に対応。ファインダー撮影でも、クイックAFライブビュー撮影でも、背面十字キーのダイレクト操作で測距点の素早い切り替えができる。また、クイックAFライブビュー選択時には、顔検出によるピント合わせや、笑顔検出による自動撮影「スマイルシャッター」も利用可能だ。

ただし、コンパクトデジカメのようなコントラスト検出方式のAF機構はないため、顔検出や笑顔検出の場合でも、位相差検出方式のAFが作動する。顔の位置と9点の測距点の位置は必ずしも一致しないが、検出した顔の位置に最も近い点にピントが合うようになっている。そのため、顔検出や笑顔検出を使用する際は、顔の位置が9点の測距点のいずれかに重なるような構図で撮ることが推奨されている。なお顔検出は、AFだけでなく露出やホワイトバランスなども顔に最適化できる。

連写は、通常撮影で秒間5コマ、ライブビュー撮影で秒間4コマに対応する。従来機α330/α380の秒間2.5コマ(ライブビュー撮影時は秒間2コマ)に比べて約2倍のスピードとなり、連写の操作感は快適だ。さらに速度優先連続撮影モードを選択すれば、秒間7コマの高速連写も可能になる。速度優先連続撮影モードでは、露出とピントが1コマ目に固定されるが、動きの細かい瞬間をとらえたいシーンでは役立つだろう。

ユニークな新機能としては「オートHDR(ハイダイナミックレンジ)」に注目したい。これは1回のシャッターで露出をずらした2枚を連写し、その2枚をカメラ内で自動合成することで、暗部から明部までの幅広い階調を持つ1枚の画像として記録するモードだ。2枚の構図のずれは自動的に補正されるため、三脚を使わない手持ち撮影でも問題なくHDR画像を撮影できる。合成のための撮影後の待ち時間は約2秒と短い。

一方、1枚の撮影だけで広階調を得る「Dレンジオプティマイザー」は従来機から引き続き搭載する。人物など動きのあるシーン用にはDレンジオプティマイザーを、風景や静物など撮る際や、より広いダイナミックレンジに仕上げたい場合にはオートHDRを選択するといいだろう。……続きを読む

ファインダー内の表示。ファインダーはペンタダハミラー式で、視野率は95%、倍率は0.8倍となる。通常は9点のAF測距点が表示される

AFによってピントが合うと、選択した測距点がスーパーインポーズによって赤く光る。画面の右側に赤い光が漏れるのがやや気になる

コンパクト機「Cyber-shot」シリーズでおなじみの「スマイルシャッター」を搭載。笑顔検出のレベルは3段階に調整できる

秒間7コマの「速度優先連続撮影」モードの選択画面。JPEGでは32コマ、RAWでは14コマまで途切れることなく連写できる

通常の撮影。マニュアル露出モードを選択し、露出は屋外の明るさに合わせている

「オートHDR」を使用。左のカットと同じ露出だが、暗部を明るく再現できている