試用機をはじめ、タワーケースを採用した「HP Pavilion Desktop PC e9000シリーズ 秋モデル」は、まさにハイスペックや拡張性にこだわりたいユーザーを納得させられるマシンだ。CTOで選択できるCPUはすべてクアッドコアを採用している。Intel Core 2 Quad、Intel Core i7やAMD Phenom IIなど、いずれもハイエンドCPUとなっているのも特徴。OSの選択肢にもWindows Vista Ultimate SP1(64bit)が含まれているなど、ショップ店頭でよく見かける一般的なPCとは一味違うのも魅力だ。

4コア+ハイパースレッディングの実力

8つの論理コアと12GBのメモリ。それぞれのメリットを活かす64bit OSの組合せによるパフォーマンスは計りしれない

e9190jp/CT ダブル地デジモデルは、HPのフラッグシップモデルだけあって、スペックはまさに最上級。特に試用機では、Intel Core i7-975EE、12GBメモリ、グラフィックスカードにはNVIDIA GeForce GTS 250と、現状で考えられる最高のパーツを詰め込んでいる。

起動してタスクマネージャからパフォーマンスを見てみると、8つのコア(4コア/8論理スレッド)がしっかりと認識されている。思わずニンマリしてしまうのは、PCユーザーなら誰でも同じだろう。

Intel Core i7-975EEの高い性能を誇るCPUパワーはもちろんのこと、加えてPC3-8500のメモリが12GBも搭載されている。通常の32bit版OSの場合4GB以上のメモリを使いこなすことはできないが、試用機にインストールされているOS同様購入時に64bit版OSを選択すると、その制約もない。

ベンチマーク結果は6502点。3Dゲームマニアにも納得のスペック

あり余るCPUパワーに、巨大なメモリ空間。CGや動画編集といった、PCに大きな負荷を掛ける作業がメインのユーザーにとっては、待ちに待ったスペックといえるだろう。

e9190jp/CT ダブル地デジモデルの実力はそれだけではない。グラフィックスカードにNVIDIA GeForce GTS 250が選択できるので、3Dゲームマニアにも納得の描画機能が提供されるのだ。モンスターハンター フロンティアベンチマークを走らせてみると、実にスムーズに描画された。ゲームで遊んでみても、気になる部分はまったくなく、ヘビーユーザーにも納得できるスペックと性能といえる。また、モンスターハンター フロンティア オンライン」推奨動作環境は、12月1日に改訂が予定されているが、これだけの性能があれば快適にプレイできるだろう。

エフェクト入りの高画質描画でもストレスはまったく感じない((C)CAPCOM CO.,LTD. 2007, 2009 ALL RIGHTS RESERVED.)

■「モンスターハンター フロンティア オンライン」推奨動作環境(2009年12月1日以降)
目安となる解像度 1,600×1,200
CPU Intel Core 2 Duoシリーズ、Intel Core 2 Extremeシリーズ、Intel Core 2 Quadシリーズ、Intel Core i7シリーズ、SSE対応CPU
メモリ 1GB以上
グラフィックス機能 NVIDIA GeForce 8600シリーズ以上、NVIDIA GeForce 9600シリーズ以上、NVIDIA GeForce 200シリーズ以上
DirectX DirectX 9.0c以上
サウンド DirectSound対応16bitステレオ44.1kHz、または48kHz WAVE形式が再生可能なサウンドカード
HDDの空き容量 4GB以上必須
インターネット接続環境 ADSL1.0Mbps以上の常時接続インターネット回線

フロントパネル中程で光るHPロゴマーク下には、押すだけでバックアップが自動実行される「HP Easy Backup」ボタンがある。Windows起動中にこのボタンを押すと、専用ソフトが起動しバックアップしてくれる仕組みだ。1.5TBのHDDを2台搭載してのRAID 0/1の構成も可能なので、スピード重視派にも、データバックアップに万全を期したいユーザーでも、好みでディスク構成が選べるのもメリットだ。なお、評価機のHDD構成は1.5TB×2となっているが、RAIDは選択されていない。

電源投入時にはHPロゴマークが淡く光る。デザイン的なワンポイントだ

RAIDコントローラは「Intel Matrix Storage Manager」(写真右)で操作する。BIOSからも行える(写真左)が、OS上からソフトウェアで設定した方が断然お手軽だ