クライアント系プロセッサとしては、2010年にCore i7の後継となるGulftown、そして、グラフィックスをCPUパッケージに乗せたCarkdaleに簡単に触れ、基調講演を終了した。

デスクトップ向けのi7/5の後継としては、6コアで12スレッド同時実行のGulftownが来年登場予定

Westmere系のClarkdaleには、グラフィックスデバイスが統合される。ただし、同じダイに統合するのではなく、2つのダイを1つのパッケージに入れるマルチダイを採用する

今回の基調講演では、最初にOtellini氏が述べたように、PC以外の広い分野への対応という感じで全体がまとめられているようなのだが、この講演については、伝統的なIntel本来のPCとプロセッサという感じになっている。ここは、Gelsinger氏が行う予定の講演だったが、こうした方向性の違いが、Gelsinger氏退社の遠因ではないかとも思えてくる。基調講演の最後のスライドは、Intelの4004とその命令セットの資料の写真だったのだが、これが、「原点回帰」というGelsinger氏のメッセージであるような気がするのだが。

最後のスライドは、Intelの原点を示す4004とその命令セットの資料。ここにGelsinger氏のメッセージを感じるのだが……