『RFG』のゲームシステムはRPGライク!?

『RFG』は三人称後方視点の3Dアクションタイプのゲームシステムを踏襲しており、日本人プレイヤーにも親しみやすい。オーソドックスな三人称視点シューティングゲーム(TPS:Third Person Shooter)タイプの操作系を基本としており、左スティックで移動、ジャンプアクション、ダッシュ移動などを駆使して主人公アレックを操作する。この手のゲームをプレイしたことがあれば別段難しいことはないはずだ。

右トリガは射撃(武器使用)、左トリガは格闘攻撃となっているが、標準装備の鉄槌(ハンマー)は右トリガで縦振り、横トリガで横振りという特殊な操作系になっている。武器選択はデジタルパッド部分ではなく、武器メニューボタンを押しながらのメインの4ボタン(PS3なら「○」「×」「△」「□」、Xbox 360ならば「A」「B」「X」「Y」)を押す操作系を採用している。この操作は少々難易度が高く、とっさの武器選択を思い通りに行うためには慣れを要する。なお、ジョイパッド上の4ボタンにどの武器を割り当てるかは自由にカスタマイズできる。

視点操作用の右スティックを押し込めばズーム視点モードに

ゲームは基本的には火星の植民地域を舞台に描かれる。この火星の植民地域は6つのエリアに分かれており、ゲーム開始時はすべてのエリアが「EDF」の支配下で、この6つすべてのエリアを「EDF」の支配から解放することが『RFG』というゲームのゴールということになる。

火星植民地はだだっ広いオープンスペースとして表現され、赤い丘や山岳地帯の合間に荒れ地の道が往来し、その要所要所で小中規模の集落が存在している。プレイヤーはアレックを操作して、この火星植民地を探索することで、各地に点在する小規模、大規模なクエスト(=ミッション)に遭遇する。これらを1つ1つ遂行していくことがメインのゲームプレイとなる。

「ミッション」は火星植民地に点在するNPCが与えてくれることもあれば、特定の地点に近づくことでイベント的に発生するものもある。あらかじめミッションが発生することが決まっている"固定地点"ミッションは、マップ画面にそのミッションの種類に応じたアイコンが示される。マップでミッション位置を確認し、そのミッションの依頼を受けるためにそこへと向かうことが、ゲームプレイ時にとるべき基本行動となる。前述した"突発系"イベントもそうした移動中に差し込まれる場合がほとんどだ。

ゲームはこのパーカー地区からスタートする

バッドランド地区にはゲリラにも「EDF」にも属さない流浪の民「マローダー」が潜む

こうして見てくると気づいた人も多いだろうが、そう、こうしたマップに点在したクエストをこなしてゲームを進めていくスタイルはまさに「RPG」という感じだ。似ているゲームを挙げるとすれば、「グランド・セフト・オート(GTA)」シリーズや最近のゲームだと『FarCry2』(2008)、『MassEffect』(2009)などが、丁度こんな感じのゲームデザインであった。

「メタルギアソリッド」や「デビルメイクライ」シリーズのような、ストーリーが進行することでゲームシーンが展開していくのではなく、広大なゲーム世界にちりばめられた数々のクエスト(ミッション)をこなしていくことでストーリーが進んでいく……というような仕組みになっているのだ。

与えられた任務(クエスト)をこなしていくことでゲームが進む


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