Tigrisと合わせてスタートするマーケティングロゴ「VISION」は、CPUとグラフィック(統合グラフィックまたはディスクリートGPU)の組合せにより変わる性能をもとに、Visual Experienceのグレードを示すものとなる。グレードは無印、「PREMIUM」「ULTIMETE」という3つ。
店頭では、VISIONロゴを確認することで、おおよその性能と"できること"の把握が可能になるが、一方でCPUとグラフィックという組み合せの数は膨大で複雑なものとなる。メインストリームノートブックでのVISION ULTIMETEの最小構成を見ると、Turion II UltraとMobility Radeon HD 4570との組み合せ以上、またはTurion IIとMobility Radeon HD 4650との組み合せ以上とされ、CPU寄りのスペックとGPU寄りのスペックのどちらもがVISION ULTIMETEという同じロゴになる。
VISIONロゴには、「See(観る)」「Share(共有する)」「Create(編集する)」という3つのキーワードが掲げられており、およそVISIONの3つのグレードと連動する。また、今回の説明会に合わせて来日した米AMD 社長兼CEOのダークマイヤー氏は、デスクトップにおけるVISIONの適用についても言及している。来年早々にも登場するという「究極のゲーミング環境」で採用されるだろうとのことだ。
なお、日本国内ではAMD搭載PCやデジタル機器メーカー、ソフトウェアハウスなどと連動し、HD映像を中心に据えたマーケティングロゴ「AMD HD! Experience」を推進してきた。土居氏によれば、VISIONはAMDの製品戦略の中のひとつのブランドとして、AMD HD! ExperienceはHDコンピューティングに最適化されたPCソリューションとして訴えるためのブランドとして、それぞれ共存していくとのこと。展示機材のなかには、製品段階で若干変更があるかもしれないとのことだが、AMD HD! ExperienceとVISIONの2つのロゴが付されていた。