恒例の秋葉原深夜販売だ。8日午前0時、東京・秋葉原の主要PCパーツショップ店頭にて、Lynnfieldの開発コードネームで知られていたLGA1156対応のデスクトップ向けCPU「Intel Core i5」と「Intel Core i7」、ならびに対応チップセット「Intel P55 Express」搭載マザーボードの販売が一斉に解禁された。

製品パッケージ。Nehalemベースのプロセッサがメインストリームに

深夜0時の販売解禁の瞬間。秋葉原のPCパーツ街に歓喜の声が

販売解禁を確認できたのは、クアッドコアでHyper-Threading対応の「Corei7-870」(2.93GHz動作)および「Corei7-860」(2.8GHz動作)、クアッドコアでHyper-Threading非対応の「Corei5-750」(2.66GHz動作)の3モデル。ほか、共有L3キャッシュ8MB、TDP95Wといった仕様は共通のようだ。

左がドスパラ秋葉原本店で、右がTSUKUMO eX.の店頭。CPU、マザーボードとも、いきなり豊富な品揃え

当日の店頭価格は、Corei7-870が60,000円前後、Corei7-860が30,000円前後、Corei5-750が21,000円前後。組み合わせるIntel P55 Expressマザーボードの店頭価格の方は、解禁初日から各メーカーとも非常に多くのラインナップを投入してきているため、まとめるのはやや困難だが、ハイエンドモデルで30,000円前後、スタンダードモデルで20,000円弱、廉価モデルだと15,000円前後といったあたりがおおよその目安。

各店舗の価格表。個人的にはCore i7-860あたりが狙い目かと思う

なお、現行のLGA1366対応Core i7(コードネーム:Bloomfield)とはプラットフォームに互換性が無く、メモリコントローラのチャンネル数が2chに削減されているなどの違いがある。"Core i7"の場合は、CPUブランドが同じでも対応チップセットが異なる製品が併売されることになるので、購入時には注意したい。

T-ZONE店頭におなじみの2人が登場。"神様"ことインテルの天野伸彦氏と、テクニカルライターの高橋敏也がゲリラプレゼンで製品解説。会場では「Core i7-920とLynnfieldはどっちがいいの?」といったシビアな質問も飛び出すなどし、「Core i7-920は3chでメモリが大量に積めるから、仮想化などで有利」(天野氏)

オークションにじゃんけん大会に……、深夜販売にはつきものの特価セール。PT2優先購入チケットという変り種特典も見かけた。平日なのにっ! 電車の時間も省みずに集まった熱いユーザーへのご褒美なのだっ!

余談ですが、今回ばかりは「チャンネルはそのまま」ではないと思うモロ