NTTドコモの2009年夏モデルとして8月に発売される「docomo PRIME series L-06A」(LG Electronics製)は、通常のハードキーによる操作とタッチ操作に対応した折りたたみタイプの携帯電話。Googleサービスメニューにワンプッシュでアクセスできる「Googleサービスキー」を搭載し、上り速度が最大5.7Mpbsの通信が可能なHSUPAに対応するなど、特徴のある製品となっている。今回、発売前のL-06Aをお借りする機会を得たので、これらの機能を中心にレビューする。なお、利用した端末は「開発機」となるため、実際の製品とは異なる可能性があることをお断りしておく。

「docomo PRIME series L-06A」(LG Electronics製)

ディスプレイを表にして閉じてタッチ操作している様子。タッチすると、端末が振動して操作したことを通知する機能も搭載する。振動する強さはリニアに調整できる

LG Electronicsは2009年夏モデルとしてL-06A以外に、ポップなカラーリングがかわいいタッチ対応スライドケータイ「L-04A」を発売する。このほか、HSUPAに対応したUSBスティック型データ通信端末「L-05A」6月に発売している。

L-05A

L-04A

音声機種であるL-06AとL-04Aはこれまでの海外モデルを日本向けにカスタマイズした製品とは異なり、はじめから日本市場を意識してデザインされた"ジャパンモデル"となっている。L-06AとL-04Aはどちらもユニセックスで利用できるデザインではあるが、強いて言えばL-06Aが男性向け、L-04Aが女性向けと言えるだろう。なおL-06Aのみ、Googleサービスキーの搭載やHSUPAへの対応がなされている。

カラーバリエーションは、Hyper White、Hyper Silver、Hyper Redの3色

L-06Aの寸法・重量は110×52×15.6mm・約131g。一般的なハイスペックケータイのサイズ感と考えてよいだろう。メインディスプレイは約3.0インチワイドVGA(480×800ドット)の262,144色TFT液晶を採用。感圧式のタッチパネルを採用しているので、指だけでなく爪やスタイラスでも操作可能だ。これまでのLG製品は本体スタイルによってタッチ操作が制限される場合もあったが、L-06Aでは、メインディスプレイを表にして閉じた状態、縦に開いた状態ともに利用可能となっている。

L-06Aを開いた状態(左)、先端部(中央)、ヒンジ部(右)。十字キーやダイアルキーはフレームレスな凸状ボタンとなっており、クリック感もあって押しやすい。先端には赤外線端子およびストラップ穴が配置されている。背面は正面から見ると目立たないが、角度をつけるとカーボンクロス調の模様が現われる

左側面(左)および右側面。左側面には外部接続(ARIB-A)端子・充電用接点・マルチタスクボタン・ロックボタン、右側面にはカメラボタン、上下ボタン、microSDHCカード(最大8GB)スロットが配置されている

基本的に、文字入力以外はタッチ操作で行えるようになっている。iPhoneの操作性と比べると不自由さを感じるが、国内メーカーの同様のタッチケータイと比べると良くできていると感じた。

約1.0インチ(5×17ドット)で1色表示が可能なサブディスプレイ(左)とディスプレイを表にして閉じてワンセグを視聴している様子。ワンセグ視聴中に利用しているスタンド「ポケットスタンド」は付属しない