LG Electronics モバイルコミュニケーション営業部長 首藤晃(しゅとうあきら)氏

LG Electronicsは4日、”LGジャパンモデル”として発売が予定されている「L-04A」「L-06A」のTVCM発表会を都内で開催した。発表会では、同社モバイルコミュニケーション営業部長の首藤晃氏がモバイル事業や新商品の説明、広告展開について説明した。

首藤氏はまず、同社のモバイル事業における携帯電話のグローバルな展開ついて説明した。首藤氏によると2008年の同社携帯電話の出荷台数は1億700万台、今年は6月まででおよそ5,300万台を出荷しており、2008年の同社携帯電話の出荷台数は、2008年における日本国内の全キャリアの総販売台数の3倍に相当するという。

LGは世界に80以上の現地法人を設置している

2008年の販売台数。世界でTOP3の携帯電話機メーカーであることをアピール

続いて同社の日本市場戦略について説明があった。これまで同社は日本市場において、グローバルモデルとしてヒットした「チョコレートホン」や「PRADA phone by LG」を日本向けにカスタマイズし、ドコモ向け端末として販売してきた。今後は日本向けにカスタマイズしたモデルに加えて、日本市場向けに開発した端末を「ジャパンモデル」として展開する方針だという。首藤氏は「日本で本気でビジネスを行っていく意気込みを感じて欲しい」と抱負を述べた。

首藤氏はこのほか、同社のデザインへの取り組みについて紹介。世界各国の消費者ニーズにあったデザインを研究するために、アメリカ(ニューヨーク)、イギリス(ロンドン)、インド(ニューデリー)、中国(北京)、韓国(ソウル)、日本(東京)の世界6カ所にデザイン研究所があることを明かし、NTTドコモの2009年夏モデルとして発売されるL-04AとL-06Aは「このデザイン研究所が大きな役割を担っている」と説明。これら2機種を「"グローバルモデルをカスタマイズした製品"でなく"ジャパンモデル"である」とアピールした。

世界6カ所にデザイン研究所が設置されている

続いて、今回新たに制作したTVCMについての説明を行った。CMコンセプトは「日本の携帯電話市場における同社ブランドの存在主張」となっており、同社の技術力やブランドの訴求をテーマにしているという。商品CMの他に同社の認知度向上を目的としたブランド広告を含め、意図的に訴求内容の一部を伏せたティザー手法を用い8パターンのCMをシリーズ化して放映していくとのことだ。CMはL-04A、L-06Aの発売開始一週間前から全国で放映される予定。

会場では今回制作された8種類のCMが上映された。出演は女優の蒼井優さん、俳優の温水洋一さんらで、そのほかアニメキャラのゴルゴ13も登場する。どのCMでも「LGジャパンモデル」が繰り返され、ブランドの知名度向上を狙っている

会場でCMが上映された後、CMに出演している蒼井優さんがゲストとして登場し、撮影中の様子や今回発売する2機種について語った。CM撮影は8パターン全てを2日間で行ったという。撮影前にL-04Aのイエローを借りて使っていたとのことだが、タッチパネルを搭載したケータイは初めてで「すごく楽しかった」と使用感について触れた。L-04Aのカラーバリエーションの中では「イエローとホワイトがお気に入り」だという。

また、自身ケータイ選びのポイントについては、「毎日手にするものだから、かわいかったり格好よかったり、自分が気に入ったものを常に持っていられたら良いと思うので、機能よりもデザイン重視で選ぶ」とコメントした。

イメージキャラクターとしてCMに出演した蒼井優さん

LGジャパンモデルとなるL-06AとL-04Aの展示

(2106bpm/K-MAX)