「Inspiron Mini 10v」は、同社Netbook「Inspiron Mini 9」の後継モデルではあるが、スペックや見た目は現行製品である「Inspiron Mini 10」に近い。

新色「パッション・パープル」の天板。他のカラーバリエーションは「Inspiron Mini 10」と同じ

それぞれの違いはCPU(「Inspiron Mini 10」はIntel Atom Z530/1.6GHz)とチップセット(Intel SCH US15W)、そしてディスプレイ接続インタフェースのHDMIの有無である(Inspiron Mini 10vはHDMIなし)。価格は「Inspiron Mini 10v」のほうが安い。

ボディは「Inspiron Mini 10」でも見られたように、コンパクトでスリムな設計だ。とはいえ、Netbookとしては標準的なサイズ&重量であろう。天板は光沢仕上げでカラーバリエーションは7種類。試用機は新色の「パッション・パープル」で、なかなか高級感のある雰囲気だ。

カラーバリエーションは、オブシディアン・ブラック、パール・ホワイト、プリティ・ピンク、ジェイド・グリーン、チェリー・レッド、パッション・パープル、アイス・ブルーの7種類

サイズはW261×D182×H26.8~28.3mmでNetbookとしては標準的ながら、重量が約1.13kgと比較的軽い。見た目に対して重量が少なめなので、実際に手にすると意外に軽い印象を受ける。厚さも3cm以内なので、カバンの中にも楽々収納可能である。

デザインにこだわる人であれば、天板カラーを選択することもあるだろう。しかしここで注意してほしいのが、標準色である「オブシディアン・ブラック」以外は別途オプション料金(3,150円)が発生する点である。低価格マシンなのでしかたがないとは思うが、できれば同じ価格でのカラーバリエーションを実現してほしかった。好みにもよるがやはりカラフルなほうが見た目はいいので、今後の検討材料のひとつとしてほしいところである。

アスペクト比16:9のディスプレイをチェック

液晶ディスプレイのサイズは10.1型ワイドで解像度はWSVGA(1,024×576)。アスペクト比16:9に対応したサイズだ。直販サイト上の仕様表では解像度1,024×600と書かれているが、実際にWindowsで利用できるのは1,024×576である。

液晶は非常に明るい。表面は光沢仕上げでコントラストが高く発色も美しい。ただし光の映りこみが激しく、屋外や蛍光灯の直下では使っていてやや気になった。とはいえ、グレア仕上げの宿命なので仕方のない点ではある。

アスペクト比16:9に対応したWSVGA(1,024×576)の10.1型ワイド液晶ディスプレイを搭載

グレア(光沢)仕上げで発色はいいものの、映り込みが気になる

輝度が高く文字はハッキリと映し出されるが、全体的にやや青みがかった印象を受けた

液晶サイズは10.1型ワイドと十分な大きさではあるものの、解像度が1,024×576という点に残念な印象を受けた。1,024×600の解像度と縦幅にしてわずか24ドットしか差がないが、それでもできるならより大きな画面で使いたいもの。「Inspiron Mini 10」では+3,150円で1,366x768に変更できるので、同じオプションを用意してほしいところである。