人気の超小型ノート「VAIO type P」のラインナップに、Windows XP Home Editionを搭載したエントリーモデルが追加された。また、ソニースタイル限定で、新色「パイライトゴールド」や、天板に幾何学的なパターンをあしらったモデルも登場。ここでは、新モデルの特長と魅力を紹介していこう。

主な仕様  [CPU] Intel Atom Z520(1.33GHz)  [チップセット] Intel US15W  [メモリ] 1GB  [HDD] 80GB  [ディスプレイ] 8型ウルトラワイド液晶(1,600×768ドット)  [サイズ/重量] 約W245×D120×H19.8mm/約626g  [OS] Windows XP Home Edition  [実売価格] 85,000円前後

待望のWindows XP搭載モデルが登場

「VAIO type P」のXPモデル。ボディカラーは、ペリドットグリーン

発売されると同時に世間の注目を一身に集めた超小型ノート「VAIO type P」。それまでのミニノートとは一線を画する個性的な機能を数多く搭載して、ガジェット好きから一般ユーザーまで幅広い層に支持されたのは周知の通り。ただし、Atom ZシリーズというMID向けのプロセッサを採用したこともあって、Windows Vista環境だと、若干、動作のもたつきが気になるシーンがあったのも事実だ。そのため、OSにWindows XPを採用したモデルを待ちわびていたユーザーも少なくないのでは?

今回新しくラインナップに追加された「VGN-P50」は、その待望のWindows XPを搭載したモデル。筐体デザインやプロセッサなど、基本性能は従来モデルと同等ながら、ストレージ容量を80GBに増やし、ワイヤレスWANを標準搭載するなど、一部スペックが強化されているところもある。

筐体デザイン、キーボード、基本性能などは従来モデルを踏襲している

ただし、OSがXPに変更されたことにともなって、前モデルから省かれた機能もいくつか存在する。たとえば、メモリは2GBから1GBに変更され、バッテリ駆動時間も最長約4.5時間から4時間に減っている。また、ワンセグやGPS機能、Webカメラなども省かれ、前モデルにプリインストールされていた地図ソフト「プロアトラスSV4 for VAIO」なども搭載されていない。

今回のXPモデルは、NTTドコモのWWANが標準搭載されており、FOMAカードを差し込むだけで通信することができる

ちなみに、直販のソニースタイルではCTOの「VAIOオーナーメードモデル」を選ぶことが可能だが、XPモデルに関しては、メモリやGPS、Webカメラなどのオプションが用意されておらず、選択することはできない。また、ストレージもHDD 80GB/HDD 60GB/SSD 32GBの3つの選択肢しか用意されておらず、Vistaモデルのように大容量SSDを選ぶことは不可能。ただし、プロセッサやワンセグチューナーは、Vistaモデルと同様のオプションが用意されている。

なお、今回の夏モデルの発売に合わせて、春モデルを購入したユーザー向けに、サポートページでWindows XPのドライバが提供されている。サポート無しではあるが、公式ドライバが公開されるのは高く評価できる。従来モデルのユーザーは、この機会にXPにトライしてみてはいかが?