ニコニコ技術部のネギ振り以外の作品についても紹介したい。

ムスカのあの黒い石

爆笑モノだったのが、フリスクP氏が製作した「手乗りムスカ」。「ムスカのあの黒い石」を実現したもので、「小さくて持ち運べるので、いつでもどこでも"ラピュタの雷(いかずち)"を落とせます」(フリスクP氏)という。

動画 - 「手乗りムスカ」
これは確かにあの……

以前、他の人が作ったことがあったが、「もっと簡単にできる」ということで開発したとか。飛行石(磁石)を近づけるとリードSWがオンになり、文字部分のLEDが発光。並列に大きなキャパシタを挿入しており、徐々に暗くなる仕組みだ。

回路はこれだけ。なんとICは1つも使わない

電池2本で駆動。発売したら売れそうな気もする

ニコニコ生放送でゲーム?

ニコニコ技術部とは別の出展となっていたが、ニコ生企画制作部もニコニコ動画発の集まり。同サイトの機能「ニコニコ生放送」を使って、インタラクティブ放送の新しい可能性を追求しているという。

「ニコ生リモートカメラ」は、視聴者のコメントを監視し、「右」や「左」などの指示に従ってカメラを動かすというもの。オマケ機能として、「ネギ」とコメントするとちゃんとネギを振るそうだ。

サーボ×2個で構成されたアームの先にカメラが付いている

コメントをリアルタイムに流す電光掲示板も出品

実用性は全く期待できないが、「ニコ生すーふぁみ」も面白かった。これはコメントの「上」「下」「A」「B」などに従って、スーパーファミコンのコントローラに信号を入力するもの。しかし、スーパーマリオやストリートファイターなどで試したものの、全くゲームにはならなかったそうだ。

スーパーファミコンのコントローラに信号を直接入力

あの番組風に面白かったかどうか採点する「ニコ生採点機」も

レーザープロジェクタ

菊地秀人氏はメイン会場の体育館の方にブースがあったのだが、ミク繋がりということで、こちらで紹介したい。

動画 - 「あの楽器」をレーザー光で表現
どういう仕組みで動いているか分かるだろうか?

出品されていたのは、「ネギ振り」と並ぶメジャーテーマである「あの楽器」をレーザー光で表現したもの。レーザー光は高速に動いており、目の残像を利用して描画している。検流計などで利用されるガルバノメーターを使って、レーザーの向きを制御しているそうだ。

システムの全貌。下の箱から出たレーザー光が2回反射されて奥へ

レーザー光の出口にガルバノメーターが2軸。これで向きを変える