MTMにおいて一大勢力となってきたのがニコニコ技術部。今回は教室の1つをほとんど貸し切るような形での出品となっていた。

ニコニコ技術部の"部室"と化していた教室

ニコニコ技術部は、動画投稿サイト「ニコニコ動画」で活動する技術集団。"技術部"といっても、"部長"がいるような明確な集まりではないのだが、同サイトで「ニコニコ技術部」タグを検索すれば、様々な自作ガジェットの投稿を見ることができる。

ここでテーマの1つとなっているのが初音ミク(はちゅねミク)の「ネギ振り」。知らない人などは「ネギを振ってどうするの?」「なんでネギを振るの?」と思ってしまうかもしれないが、彼らにとっては「ネギを振ること自体が目的」なのである。理由や目的など気にしてはいけない。

早坂千尋氏は全高44mmという超小型サイズのはちゅねを出品。ケータイ用の振動モーターを使ってネギ振りを実装していた。

右のバージョンでは電池も内蔵した

振動モーターは頭に格納されている

動画 - 初音ミク(はちゅねミク)の「ネギ振り」
高速かつ見事なネギ振り

尻P(野尻抱介)氏は「カルマン渦」を利用したネギ振りに挑戦。カルマン渦は、流体の中で障害物の後ろに発生する渦の列の現象だが、水路に浮かべたフィルムケースの動きを利用してネギを振っていた。

動画 - 「カルマン渦」を利用したネギ振り
分かりやすいように振幅ゲージもついている

ぱお氏はオシロスコープで描いたネギ振りを紹介。X軸、Y軸に適正な電圧波形を加えることで、一筆書きで描いているもの。元画像から座標データを得るために、PC上で1,700点ほどクリックしたそうだ。

動画 - オシロスコープで描いたネギ振り
オシロの画面上で実現したネギ振り

フリスクP氏はプラズマボールを使ってネギ振りを表現していた。ガラス表面のアース部分に向かって放電が起きるので、それを動かしてネギ振りに見せる仕組み。

動画 - プラズマボールを使ったネギ振り
少し強引な気もするが……。放電がネギ