オリンパスは16日、マイクロフォーサーズシステム規格に準拠した交換レンズとして、35mm換算で28-84mm相当の画角に対応する標準ズームレンズ「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」と、34mm相当の画角に対応する広角単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」を発表。発売は7月3日を予定しており、価格は、M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6が36,750円。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8が49,875円。
標準ズームの「M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6」は、レンズ鏡枠を重ねて内部に収納することで、携帯時にはレンズの全長をコンパクトにできる点がユニーク |
71gと軽さも特長の広角単焦点レンズ「M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8」 |
両モデルは、同時に発表されたマイクロ一眼「オリンパス・ペン E-P1」に合わせて発売されるもの。マイクロフォーサーズシステム規格に準拠した交換レンズは、今後、「Micro Four Thirds」の頭文字をとって「M.ZUIKO DIGITAL」として展開する。
マイクロフォーサーズシステム規格には、デジタル専用設計によるテレセントリック性を維持しながらも、フォーサーズシステム規格に対して、マウント外径を約6mm縮小し、フランジバックを約1/2に短縮することで、特に広角系のレンズで大幅な小型化ができるメリットがあるという。
今回発表された2モデルとも、そのメリットを活かし、コンパクト化を実現。デザイン面では、「E-P1」にふさわしい上質な質感としている。M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8は、薄さ22mmの超薄型パンケーキレンズ。レンズ全面にマルチコートを採用し、ヌケのよい描写性能を確保している。また、円形絞り機構を採用することで、自然なボケ味を演出する。さらに、「ZUIKO DIGITAL 25mm F2.8」と比較し、約2倍となる高速なオートフォーカス駆動を実現した。
M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6は、携帯性を高めるため、沈胴式の鏡枠機構を採用し、厚み43.5mmというコンパクトサイズを実現。「ZUIKO DIGITAL ED 14-42mm F3.5-5.6」と比較し、体積比65%、質量比80%となっている。また、ズーミングによる全長変動が少ない負先行タイプの3群ズーム構成を採用したほか、EDレンズとHRレンズを貼り合わせることで、色収差発生を抑制する。ボディカラーはブラックとシルバーの2色。
なお、プロテクトフィルター「PRF-D37」(M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8用)と「PRF-D40.5」(M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6用)も同時発売。価格はともに3,675円。
主な仕様は以下のとおり。
型番 | M.ZUIKO DIGITAL ED14-42mm F3.5-5.6 | M.ZUIKO DIGITAL 17mm F2.8 |
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レンズ構成 | 8群9枚 | 4群6枚 |
画角 | 75-29° | 65° |
絞り羽枚数 | 7枚 | 5枚 |
最短撮影距離 | 0.25m | 0.2m |
最大撮影倍率 | 0.24倍 | 0.11倍 |
最近接撮影範囲 | 51.4×68.5mm | 118.2×158.3mm |
最大口径比 | F3.5(14mm) - F5.6(42mm) | F2.8 |
最小口径比 | F22 | F22 |
フィルター径 | Φ40.5mm | Φ37mm |
サイズ | Φ62×43.5mm | Φ57×22mm |
重量 | 150g | 71g |