『TRアンダーワールド』のアクションをチェック

『TRアンダーワールド』は、これまでの「トゥームレイダー」シリーズを完全踏襲したゲームデザインとなっている。操作は左スティックで移動、右で視点移動という三人称視点シューティング(TPS)ゲームスタイルを採用しており、馴染みやすい。『1』のPC版をキーボードでプレイしていたレトロゲーマーならば、この操作系の進化だけでも感涙ものかも。

そのほかの基本アクションとしては、ジャンプアクション、しゃがみアクションといったものがあり、移動操作と組み合わせることでアクロバティックな移動アクションへと変化する。

『1』~『6』までの初期型「トゥームレイダー」シリーズでは、ジャンプ先の掴みアクションを手動操作で行う必要があったが、今作を含む『7』以降の近代「トゥームレイダー」シリーズでは掴みアクションが自動で行われるようになった。これはアクションゲームが苦手な人への親切な配慮だと言えよう。

バランスをとりながらの移動

そして、『TRL』にも搭載され、新生「トゥームレイダー」シリーズの特徴的なアクションとして受け止められ始めているのが「グラップルアクション」だ。"グラップル"とは「縄付きひっかけ鉤」のこと。よくスパイ映画などで、主人公が敵基地に壁をよじ登って忍び込むときに使うアレだ。本作ではステージ内に仕掛けられたひっかけ可能ポイントに対して、グラップルを射出することで、ロープ(縄)でぶら下がれるようになる。グラップルの射出はひっかけ可能ポイントに十分に近づけば射出ボタンを押すだけで確実に自動的に引っかかる。なので、崖っぷちからジャンプして、ジャンプの頂点で谷底に落ちる直前にグラップルを射出してぶら下がる……といったヒヤヒヤ・ドキドキなアクションも簡単に実現できる。

いけなさそうに見えてもグラップルを使えばいける!

引っかけたあとはロープをブランコのようにスイングさせて振り子運動にしてそこから向こう岸にジャンプしたり、あるいはロープを巻き上げたり、伸ばしたりすることで上下移動をしたり。通常のジャンプではいけない場合や、高台からの下への移動時には、このロープの伸縮アクションが非常に重要となる。

そして本作のグラップル・アクションで凄いのは、ロープに引っかけてモノを移動させたり、引き寄せたりすることが可能なところ。また、グラップルのかぎ爪のほうだけでなく、ロープそのものにオブジェクトを引っかけて移動させる物理シミュレーションチックなアクションも可能となっている。このあたりの新グラップルアクションは、ゲーム中のパズルを解くのにも必要になるので、「グラップルは移動だけじゃない」と常に意識しておこう。

グラップルは移動のためだけじゃない

このほかの注目のアクションは「壁連続飛びアクション」だ。ハシゴなどがなくても隣り合う壁があれば、今作のララは壁へジャンプしてからの三角飛びを連続で行うことでなんと上へ登れるようになったのだ。まるで忍者か、どこぞの王子様かという風情。アクションゲームが苦手な人にとっては、最初はちょっと難しいかもしれないが、慣れれば大丈夫。ボタンをタイミングよく連打していければOKだ。これができないと先に進めない場所もあるので修得は必須となる。

今作は水中シーンも多い

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