接続できれば高速通信が可能

UQ WiMAXのサービスエリアは、東京23区と神奈川県横浜市と川崎市の一部で、基地局は500局と非常に限られている(2月26日の試験サービス開始時)。エリア内での通信速度はどの程度なのか? 安定した通信が利用できるのか? 山手線の駅ホームで実際に計測してみた。東京 / 品川 / 渋谷 / 新宿 / 池袋 / 上野の6駅でそれぞれ3回ずつ計測した。結果は以下の表の通りだ。

東京 / 品川 / 渋谷 / 新宿 / 池袋 / 上野の山手線ホームでの測定値。計測は「speedtest.net/」を利用。池袋駅ではアンテナは1本あったが、接続ができず計測できなかったので平均値の計算対象としては含んでいない。ユーティリティの電波表示は1~4本で速度にもばらつきがみられた

UQ WiMAXの理論上の通信速度は、下り最大40Mbpsだが、実測値としては平均約3.7Mbpsであった。現状の下り速度の下限は1Mbps以上となっており、HSDPAの平均値よりは高い結果となった。他社のHSDPAでも理論値下り最大7.2Mbpsで、実測500kbps~2Mbps程度であることを考えれば、十分な速度が出ていると言えるだろう。

ウェブブラウズやメールはもちろん、「YouTube」や「ニコニコ動画」などの動画系コンテンツも問題なく視聴できた。

山手線内であればつながる場所も多く、ホームで利用するには比較的安定して高速な通信が行えるようだ