音楽専用ケータイとも言うべき思い切った仕様のXmini

Walkman Phone, Xmini レビュー

「Walkman Phone, Xmini(型番:W65S)」(以下、Xmini)は、昨年12月に発売されたソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のau向けCDMA 1X WIN端末だ。その特徴的なデザインと端末サイズ、そして音楽ケータイとしての機能を中心に全4回にわたってレビューを行う。

Walkman Phone, Xmini」は、ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ製のau向けCDMA 1X WIN端末だ。最大の特徴は、超小型・軽量の端末サイズだ。レビュー1回目は、そのボディサイズやデザインにスポットをあて紹介していく。

最大の特徴は、約44mm(W)×約75mm(H)×約18mm(最厚部20mm)(D)、重さ約75gという小型・軽量の端末サイズである。かつてソニー・エリクソンがNTTドコモ向けのPDC(mova)端末として発売した「premini(SO213i)」や「premini-S(SO213iS)」を彷彿させる小さな端末だ。

音楽プレーヤーであることを意識した個性的なデザインと端末サイズ

Xminiは、そのコンパクトな筐体に加え全体的に丸みを帯びた長方形のデザインのため、一見すると全く携帯電話に見えない。筐体周囲の端子やボタン類も最小限に抑えられており、デザイン性の高さが垣間見える。

端末を閉じた状態での正面。上部にはSony Ericsson、右下にはウォークマンロゴ

端末を閉じた状態での裏面。ウォークマンとソニー・エリクソンのロゴデザインが一際目を引く。上部のスリットはモノラルスピーカー

右側面。赤外線ポートとタッチセンサーキーのロックボタンがある。スピーカー上部が盛り上がっているため、机に置いた状態でもスピーカーの音がこもらない工夫がされている

左側面。ウォークマンロゴのみのシンプルなデザイン

"Walkman Phone"の名の通り、音楽プレーヤーを意識し、携帯電話であることを思わせないデザインである。Xminiは"extremely mini"(究極に小さい)と言う意味が込められている。

画面をスライドさせるとキー面が現れる。各キーが棒状になっており、大きく飛び出しているため見た目とサイズに反して非常に押しやすい

端末サイズ比較。左からW51CA(au)、Xmini(au)、Premini-S(ドコモ)。圧倒的に小さいXmini

これまで「極小サイズのケータイ」だったPremini-Sと比較しても、Xminiはさらに小さい。本体をスライド構造にしたことで1.8インチの画面サイズを確保した(Premini-Sは1.3インチ)。また画面解像度はQVGA(240×320ドット)・約26万色となっており、Premini-Sの128×160ドット・65,536色と比べると大きく向上している。

キー周りについては、Premini-Sでは階段状のダイヤルキーを採用している。Xminiでも大きくせり出した棒状のキーを採用している。また、物理的なキーに加えタッチセンサーを採用することで、小型化による操作性の低下を防ぐといった工夫が随所に見受けられる。

電池カバーを外したところ。背面はほとんどバッテリーによって埋められている

さらにバッテリーを外すとau ICカードスロットが現れる

Xminiのデザイン面で筆者が気になったのは、通信・充電用端子とイヤホン端子の位置だ。横並びに接しているため、同時に両方の端子を利用することができない。緊急的に外部バッテリーを利用して充電したい時などは、イヤホンの接続を外さなければいけない。また端子カバーについても長期間の使用において耐久性の不安が残る。Xminiは充電台を使った充電ができないので、硬質ゴム製の端子カバーをめくる回数が必然的に上がるためだ。

底面。左側に通信・充電用端子、右側にイヤホン端子が並ぶ

各端子カバーは硬質ゴム製でめくるタイプ。このように端子が並ぶ

充電用ケーブルなどを接続していると、イヤホン端子が使えないという少々残念な部分も

なお、同梱品としてはUSBドライバやLISMO Portなどを入れたCD-ROM、丸型イヤホンジャック変換アダプタ、インナーイヤー型ステレオイヤホン、イヤーピース(S/M/L)、USBケーブル、ネックストラップなどがある。

主な同梱品。着目すべきは試供品としては非常に高価なイヤホン。耳のサイズに合わせてインナーピースも3種類から選べるようになっている

特にインナーイヤー型ステレオイヤホンは試供品ではあるが、市販されているソニー製密閉型インナーイヤーレシーバー「MDR-EX85SL」とほぼ同等のものである。13.5mmの大径ドライバユニットを採用した音質重視のイヤホンとなっており、試供品として付属するヘッドホンとしては非常に高級な部類だ。次回は操作面や基本性能を中心に紹介していく。

機種名 Walkman Phone, Xmini(W65S)
メーカー ソニー・エリクソン・モバイルコミュニケーションズ
寸法 約幅44mm×高さ75mm×厚さ18mm(最厚部20mm)
質量 約75g
連続通話時間/待受時間 約210分/約230時間
ディスプレイ メイン 約1.8インチQVGA(240×320ドット)TFT液晶、約26万色
サブ
カメラ
外部メモリー
データフォルダ容量 約3.584GB(BREW専用として別途 約50MB)
カラーバリーション グリーン×ブルー、パープル×ピンク、ホワイト×ターコイズ、ブラック×ブラック

(あるかでぃあ/K-MAX)