レノボ・ジャパンは4月16日、環境に対する同社の取り組みについて、プレス向けの説明会を開催した。同社ワールドワイド・コンペティティブ・アナリストのマシュー・コーハット氏が来日し、主にデスクトップおよびワークステーション分野における取り組みについて、説明を行った。

昨今、CPUやGPUのベンダーが自社製品を発表するときに、「ワットあたりの性能」という指標がよく使われる。絶対的な性能だけではなく、高い電力効率も求められるのが現在のIT業界の特徴である。

この背景について、コーハット氏は「ITの全予算に占める電力コストは、現在は10%前後に過ぎないが、数年の内に50%まで達する可能性がある」と指摘、「省電力」は環境への配慮という側面だけではなく、実利的な問題でもあることをアピールした。

マシュー・コーハット(Matthew Kohut)氏

エネルギー問題は現在のIT業界では重要なテーマ

さて「環境」と一口に言っても、省電力化のほかに、梱包資材の削減、化学物質の規制、リサイクルの促進などテーマは幅広い。「これら全てに取り組むことが重要」とコーハット氏は述べ、同社が認証を受けている環境規格について、1つ1つ説明を行った。

環境評価ツール「EPEAT(Electronic Product Environmental Assessment Tool)」。様々な側面から製品の評価を行う

「GREENGUARD」は、室内の空気環境を評価する。新商品に特有の"匂い"(これは化学物質)を抑えている

「Energy Star 5.0」は2009年7月から開始される新規格。従来の4.0よりも、当然厳しい内容となっている

「Climate Group」と「Together.com」には、同社は設立時より参加。主に二酸化炭素の排出の問題を考える

ユーザーが"グリーンIT"を実践するためには、まず上記のような認証を受けた製品を購入するほか、電力管理ソフトウェアを使用すること、大量購入時はバルク・パッケージングを利用すること、ノイズが25dB以下のデスクトップを選択すること、リサイクル・パッケージングのシステムを発注すること、などが必要と同氏。

同社は多くの製品でEPEATのGold認証を取得

Energy Star 5.0には先駆けて準拠

GREENGUARDには業界で唯一の認定

ThinkCentre Aシリーズの対応状況