計測機器ベンダのアジレント・テクノロジーは3月18日、デジタル・オシロスコープとミクスドシグナル・オシロスコープの「InfiniiVision 7000シリーズ」に入力周波数帯域を100MHzにしぼった低価格品を投入すると発表した。同日に販売を開始した。

「MSO7014A」の外観。チャンネルのアナログ入力と16チャンネルのロジック入力を備える

InfiniiVision 7000シリーズは解像度がXGA(1024×768ピクセル)で12.1型と大きなカラー液晶ディスプレイを搭載したミッドレンジのデジタル・オシロ。波形更新速度が最大10万回/秒と高く、8Mポイントと長い波形メモリを標準で内蔵したのも特長である。これまでは入力周波数帯域が350MHz~1GHzの品種を販売していた。

入力周波数帯域が100MHzのInfiniiVision 7000シリーズは、上記の基本性能をそのまま引き継ぎ、入力周波数帯域を低めに抑えた製品である。入力チャンネルの違いで4品種を用意した。価格は、2チャンネルのアナログ入力機「DSO7012A」が64万3,054円、4チャンネルのアナログ入力機「DSO7014A」が77万8,608円、2チャンネルのアナログ入力と16チャンネルのロジック入力を備えた「MSO7012A」が91万703円、4チャンネルのアナログ入力と16チャンネルのロジック入力を備えた「MSO7014A」が 104万3,045円である。

このほかの仕様はサンプリング速度が最大2Gサンプル/秒、外形寸法は幅45.4cm×高さ27.7cm×奥行き17.3cm、本体重量は5.9kg。液晶ディスプレイはタッチパネル機能も備える。