ここで、デフォルトでは「オン」になっている[自動調整]のチェックを外すことで、各項目が調整可能になる。最初にTrueTheater HDであるが、元の映像をより高い解像度(よりシャープ、ノイズなし)にアップスケールする。DVDレベルの480pからBlu-rayレベルの1080pまでアップスケール可能となる。次のTrueTheater Lighting(CyberLink Eagle Vision2)では、色・コントラスト・明るさを調整することができる。映像コンテンツで、明るすぎる/暗すぎるシーンなどの調整が行われる。これは、LCDディスプレイで最適化される。そして最後のTrueTheater Motionでは、フレームレートを24fpsから60fpsにアップサンプリングし、アクションムービーなどの動きをさらにスムーズに再生する。

また、設定項目にはないが、TrueTheater Stretch(CyberLink Pano Vision)では、ピクチャ中央のゆがみを最小に抑え、ワイドスクリーンの2.35:1コンテンツで最適化されるようになる。これらのTrueTheaterテクノロジーにより、従来のDVD映像をHDクラスの最高画質で見ることが可能となる。

TrueTheaterエフェクトでは、調整した場合の画質の差をわかりやすい方法で見比べることができるのも特徴の1つである。図5の最下部に、TrueTheaterディスプレイモードがある。まず左に配置されている図6であるが、これを選択すると、映像全体にTrueTheaterエフェクトが適用される(図7)。

図6 TrueTheaterディスプレイモードその1

図7 映像全体にエフェクトが適用される

さらに中央配置の図8を選択する。

図8 TrueTheaterディスプレイモードその2