F1層をターゲットに次世代クロスメディアを展開
「NICKYHILTON」の日本におけるマスターライセンス契約を結び、販売戦略の構築、商品開発、国内外の店舗での展開を行っていくのは、住友商事100%子会社であるスミテックス・インターナショナルで、販売にあたっては、パートナー企業へのサブライセンス提供も進めていくという。
国内展開においては、若い女性向けの大規模ファッションイベント「ガールズコレクション」、女性向けケータイポータル「ガールズウォーカー」、ファッションサイト「ファッションウォーカー」などの企画、運営を行うブランディング社と協業を行う。
今回で開催8回目を迎える「東京ガールズウォーカー」は、一日で2万人以上規模の観客を集める史上最大級のファッションフェスタとも呼ばれている。東京・国立代々木競技場第一体育館で開催される3月7日のチケット(4,000円~10,000円)は、すべて売り切れとなるほどの大人気ぶりだ。
「東京ガールズウォーカー」では、10代後半~20代の女性に人気のブランドと連動したファッションショーやアーティストライブなどを行い、ショーに登場したアイテムは、会場内でリアルタイムにケータイやネット上から購入できるといった仕掛けで、小売販売を促進するイベントとなっている。ニッキー・ヒルトンの「ニューヨークでも見ることができないほどの、大規模でスペシャルなイベントに参加できることをすごく楽しみにしている」と言う口ぶりからもうかがえるように、他に類を見ないコンシューマー参加型のファッションイベントである。
ブランディング社では、すでにインターネットやモバイルの特性を活かしたクロスメディア事例を作り、実績を積み上げて来ている。
- ファッションポータルサイトを運営
- そのブランド力を高めるためにリアルイベントを開催
- ファッション誌やカタログと連動
- モバイルやPCを使って購買に繋げる
この流れは、新しいマーチャンダイジングの形であり、コラボを行う企業の売上げ貢献にもつながるというWIN-WINの成功モデルとも言えるだろう。
「NICKYHILTON」の発表会の席で、ブランディング代表取締役 大浜史太郎氏は、「これまでのメディアという捉え方もカテゴライズも一切取り払って、いかに多面的で新しい感覚を普及できるかといった"次世代のフェーズ"に入っているのではないか。今回の新ブランドについて、新しいメディアチャンスとして、本格的に仕掛けて行きたい」と語っていた。