AMDが分離予定の半導体製造専門会社の名称が決定した。米Advanced Micro Devices (AMD)は3月4日(現地時間)、アブダビ首長国のAdvanced Technology Investment Company (ATIC)とのジョイントベンチャーの名称を「GLOBALFOUNDRIES」にしたと発表した。同社CEOにはAMDで製造部門のSVPだったDoug Grose氏が就任し、会長には先日AMD会長を離れたHector Ruiz氏が就任する。米カリフォルニア州のシリコンバレー内に本社を置き、全世界の拠点で3000人の従業員を擁する企業となる見込みだ。

GLOBALFOUNDRIESは以前まで「The Foundry Company」の名称で呼ばれていたもの。株主らの承認を経て新会社が設立されたことを受け、今後の投資計画についても発表している。まずドイツのドレスデンにある工場を拡張し、2009年末までに300mmウェハに対応したラインを用意する。このドレスデン工場はFab 1へと名称が変更され、Module 1の段階では45nm SOIによるプロセッサ生産を行い、Module 2の段階で32nmプロセスへと移行していく。ドレスデン工場に加え、同社では32nm世代をにらんだ新しい製造設備を42億ドルかけて米ニューヨーク州内のLuther Forest Technology Campusに設立する。この新工場はFab 2と命名され、工場内で1400人、地域内の関連業務で計5000人の雇用を生み出すことが可能だという。