三洋電機は13日、冷凍冷蔵庫「SR-D27R」を発表した。発売は3月11日で、価格はオープン。市場価格は9万円前後と予想される。

コンパクトな270Lクラスの冷蔵庫に100Lのビッグサイズフリーザーを採用した「SR-D27R」

同製品は、定格庫内容量270Lの2ドア冷凍冷蔵庫。メインのターゲットとしているユーザー層は、30-40代で自炊をしている独身とのことで、シングル向けの冷蔵庫としては少し大きめの270Lという容量をもっている。2ドアではあるが、このクラスでは最大となる100Lというビッグサイズの冷凍室を備えた高機能冷蔵庫だ。これは、一般的には380-430Lクラスの冷蔵庫の冷凍室に匹敵する。作り置きした料理や下処理が済んだ食材などの保存にも安心だ。また、冷蔵室のレイアウトは冷凍食品のパッケージなども収納しやすいように、3段の引き出し式を採用する。

約170Lの冷蔵室は、棚によって5段に分割されており、一番上から3段目までは、普通の冷蔵スペース、その下が19Lの野菜ケース。最下段は5Lの「フレッシュケース」となっている。フレッシュケース部分は1-2°Cと、冷蔵室のほかの部分よりも低温となる。2ドアなので、独立したチルドルームは持たないが、刺身などの生鮮食品の保存にも適している。さらに、その横には、一般的にはドアポケットに設けられている卵ケースを配置(10個収納可能)。これはドアの開閉による影響を減らすための工夫。

庫内の除菌防臭に関しては、電磁誘導作用により雑菌を分解する「ナノフェライト除菌」と、臭いを防ぐ「低温脱臭フィルター」が装備される。

年間消費電力は、500kWh/年。同社の販売する「SR-261P」の450kWh/年にはわずかに及ばないが、このクラスでは、高い省エネ性能となっている。サイズは、560(W)×1609(H)×635(D)mm。質量は59kg。動作音は約23dB。