すべてのAV機器にプラットフォームを提供

パナソニックブースでは、同社の統合プラットフォーム「UniPhier(Universal Platform for High-quality Image Enhancing Revolution)」の紹介を行っている。UniPhierは、2005年度から製品が投入され、現在、「デジタルTV」「DVD/Blu-Ray(BD)レコーダ」「BDプレーヤ」「カーAV」「オーディオ」「パーソナルAV/ネットワークカメラ」「モバイルAV」の各種AV機器に向けたシステムLSIが提供されている。

UniPhierシステムLSIのロードマップ

UniPhierのソフトウェアアーキテクチャは、オープンソフトウェア環境をベースに共通のソフトウェアフレームワークを構築することで、システム技術/コア技術をプラットフォームに集約するというもの。

DVD/BDレコーダ向け「PH1-Pro II」を用いたリファレンスボード

UniPhierで培われた資産を製品へ適用/フィードバックすることにより、資産の品質や性能を向上させることができる。

例えば、北米向けBDプレーヤ用UniPhierでは、1チップに入力から出力までのすべての主要なプレーヤ部品を集積、音声デコード、フルHD2画面再生のほか、DivX/MP3などのフォーマットをサポートしている。

既存プラットフォームであるBDレコーダ上でソリューションを先行開発を行うことで、ソリューションの流用が可能となり、ソフトウェアの75%、ハードウェアの70%を流用することに成功、これによりソフト機能向上に短期間で対応することができたという。

BDのソリューションボード

北米向けBDプレーヤの中身(緑の基板部分がUniPhierが搭載されている基板で、実際のチップは裏面にあるとのこと)

ちなみにUniPhierプラットフォームは外販も行っており、カスタマはこれらを用いてミドルウェアやアプリケーションの開発に注力することができるようになる。すでに複数のカスタマが活用しているという。